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レッスン用語の正しい理解 vol.1 「地面反力」
誤解を招きやすいレッスン用語の詳しい解説
最近、ユーチューブやレッスン記事でよく目にするゴルフ用語があります。
さぞかし高度なテクニックかも(?)と飛びついているゴルファーも多いのではないでしょうか。
しかし、意味を正しく理解して取り組まなければ上達にはつながりにくいでしょう。
このシリーズで私が日々のレッスンでご質問をいただくゴルフ用語や、
レッスン表現を取りあげて詳しく解説していきたいと思います。
① どういう意味で、どんな効果があるのか?
② 出来るようになる必要があるのか? 出来なくても問題ないのか?
③ どうやれば出来るようになるのか?
の3つの観点を私、礎 康之が説明していきます。
vol.1 「地面反力とは」
飛距離アップのレッスンや打法の解説は、いつの時代にも人気ナンバー1でしょう。
数ある飛距離アップの打法で最近よく耳にするのが「地面反力」という用語です。
「地面反力を使って飛距離を伸ばし、USPGAツアーで優勝できた」
など、トッププロも採用していると言われるスイング理論とのことです。
当サイトで地面反力について述べていくにあたり、まず私の見解や立場を明確にしておきます。
基本的には反対の立場で自論を述べたいと思います。
もちろん、アスリートゴルファー、特にジュニアゴルファーには習得可能な打法だと思いますが、
ここでは一般的なアマチュアゴルファーにとって有効な打法なのかどうかを、
私の見解や自論を展開していくという前提であることをご承知置きください。
まず、地面反力打法の意味や効果、メリットを見ていきましょう。
ネットやゴルフ雑誌の解説によると、
■ 地面を蹴り上げタテに伝わってくるパワーを回転力に変換し飛距離アップ。
■ ジャンプするパワーをボディターンへ伝えヘッドスピードをアップ。
■ 身体にやさしい。
といったところが効果でしょうか。
ネットや雑誌等では「誰でもやさしくマスターできる」的な記述も見かけますが、
一般的なアマチュアゴルファーには習得は厳しく、おススメしないというのが私の見解です。
アスリートゴルファー、特にジュニアゴルファーには習得可能な打法だと思いますが・・・。
反対の根拠として、地面反力打法は、
「ダウンスイングからフォローにかけて、ジャンプするように左膝をピンと突っ張る」
と言われています。これだと、ふつうは前傾姿勢が崩れてしまい伸び上がってしまいます。
さらに、ダウンスイングから左膝を突っ張って回転すれば腰への負担は大なのに、
逆に負担が少ない、などと無茶苦茶な解説が多いのには閉口してしまいます。
我田引水的に自説が良いと無理矢理コジつけている感は否めません。
柔軟性に富んでいるジュニアゴルファーや体力と筋力のあるゴルファーが、
あふれんばかりのパワーで自然に”そうなる”のを、わざわざ正当化し理論化しているのです。
≪ケガしやすい vs 身体にやさしい≫
「ケガをしない身体にやさしいスイング理論」と、言われていますが、
タイガーウッズが「スタック&チルト」という地面反力を取り入れた打法をやり過ぎて、
左ひざを痛めて手術に至ったことは有名です。
とにかく「USPGAの選手が取り組んで優勝した」打法が、なぜアマチュアに適用できるのか?
USPGAの選手の多くは、まるでプロレスラーのような体格ですし激しいトレーニングもしています。
そんな超アスリートが取り組んでいる打法を、
安直にアマチュアゴルファーにやらせようとする考え方には大いに疑問を感じるのです。
地面反力打法を「F・ミケルソンがやっている」とか解説している人がいます。
いえいえ、正反対の動きです。だからミケルソンは長く活躍していると私は考えます。
ミケルソンは、膝を柔らかく使い、突っ張るような動きはしていません。
≪アマチュアの感覚がわかるプロの解説かどうかがポイント≫
地面反力打法の提唱者の多くは、いま活躍している選手をむりやり自説にハメこもうとしている傾向にあり、
まさに「トラの威を借る~」としか言いようがありません。
こういう打法を提唱している人のほとんどがジュニアあがりのプロですね。
子供の頃からゴルフをやってきて、物心ついた頃にはプロ並みの技量なので、
身体が硬くなってから始めた、筋力的にも並のアマチュアゴルファーの感覚は理解できないことでしょう。
自分ができるから他人もできると思い込んでいる客観性に乏しい盲目家と言わざるを得ません。
次に、「出来るようになる必要があるのか」「出来なくても問題ないのか」という観点から述べていきます。
冒頭に反対意見を述べたように、出来るようになる必要は無いと私は考えています。
また、出来なくても問題は無く、ソンも無いでしょう。
そんなことしなくても、従来からのスイング理論をしっかり練習したらパワーは十分出せます。
従来のスイング理論を簡単に言うと、膝や前傾の各角度を維持したスイングのことで、
一般的なゴルファーですと、この方が格段にミート率アップにつながるでしょう。
≪「力を出す」から「力を逃がさない」スイングを≫
私は、一般的なアマチュアゴルファーには、地面反力打法のような「力を出すスイング」よりも、
従来からのスイング理論の方がより簡単で習得もラク、かつ身体にもやさしいと考えています。
具体的には、「力を逃がさないスイング」と言えます。
日頃のレッスンで私がアドバイスしているドリルをご紹介しましょう。
名付けて「パワーロス防止ドリル」です。
最後に、トライするなら「どういった練習をすればいいのか」です。
繰り返しになりますが、私は反対の立場なのでアドバイスできる資格がありません。
ご興味ある方は、ネット記事やゴルフ雑誌に載っているのでチェックしてみてください。
≪従来の打法で十分飛ばせるし上達できる≫
一般的なアマチュアゴルファーなら、前述した「力を逃がさない」打ち方で十分飛ばせるようになります。
ポイントは、構えやスイング中での「角度のキープ」です。
① バックスイングやフォローで膝が流れたりしないか
② 前傾角度がフォロースルーまでキープされヘッドアップしていないか。
③ スイング軸が意識できているか。
などのポイントを守っていれば、十分飛距離が出せるスイングです。
従来の打法でも、地面反力は少なからず使われています。
≪まとめ≫
地面反力打法にトライするのは自由です。世界のトップがやっているスイングに、
トライすることに意味が見いだせれば希望も湧いてくるでしょう。
私は疑問に思うのです。これまでの優れた理論をおとしめて、
「これ」が最高だという説明(誘導?)はいかがなものか、と。
事実、これまでの打法やスイング理論で何十勝もしていたプロもいますから。
こちらもご参考に ↓↓↓
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バンカーショットが上手くなる記事
バンカーショットが苦手なゴルファーは、
ほぼ例外なく、バンカーショットの練習の機会が少ない人です。
練習の機会の少なさを、知識と理論で補える解説集です。
・バンカーショットの基本の確認と復習
・バンカーショットではフェースをオープンにすべき?
・バンカーでは、足場をしっかりと固めないといけないのか
・バンカーショットの知識や考え方
・フェアウェイバンカーからナイスショットを打つには
アプローチが上手くなる記事
アプローチショットの構え方の基本から打ち方の基本を解説しています。
基本ができていれば、応用的な打ち方もカンタンにできるようになります。
・アプローチの基本の確認と復習
・アプローチの打ち方は手首を固定すべきなのか?
・アプローチの距離感はどうやって良くするのか
・アプローチの距離感が合う秘伝の方程式
・SWでのアプローチは、AWやPWよりむずかしいのか?
・ランニングアプローチの距離感が合いにくい?
・え、こんなアプローチって、あり??その1
・え、そんなアプローチって、あり??その2
・え、そんなアプローチって、あり??その3
ゴルフが上手くなる記事の一覧
100切り達成のための ”自分流ゴルフ” 作り上達塾ウェブレッスン
100切り達成のための必要な技術を一覧にしてあります。
基本から発展で解説してありますので、シングルハンディを目指すゴルファーの方々でも、
十分に役立つ内容となっています。
【目次】
① スイングを良くする&スイング理論編 ② アプローチ上達編 ③ バンカー上達編
④ パッティング上達編 ⑤ トラブルショット編 ⑥ ゴルフ脳力アップ編
・バックスイングは左腕をしっかり伸ばすの?
・バックスイングは肩をしっかり回すの?
・ワキを開けてはいけない、本当の意味は?
・手足は長くと使うと飛ぶのか?
・背中はピンと伸ばさないといけないの?
・タメを作らないと飛ばないのか?
・ダウンスイングはインサイドからの誤解
・フォロースルーは大きいと飛ぶばせるのか?
・べた足は安定感につながるの?
・広いスタンス幅は安定感アップ?
・腕の三角形はどこまでキープする?
・コラム1:自分流スイングの体現者
【⑤トラブルショット編】
・傾斜地からの打ち方の基礎知識
・傾斜地からの脱出・左足上がり編
・傾斜地からの脱出・左足下がり編
・傾斜地からの脱出・つま先上り編
・傾斜地からの脱出・つま先下がり編
・大叩きを防ぐ、林からの一発脱出の賢い考え方
・林からの脱出、的確なクラブ選択
・林からの一発脱出の構え方、打ち方、練習法
・ラフからの脱出、難易度を3段階で見きわめる
・ラフでの構え方と打ち方
【⑥ゴルフ脳力アップ編】
・「出来なくて当然」から始まるスイング作り
・スイング作りにおけるプロとアマの共通点とは?
・失敗しない、スイング作り5か条
・あなたのクセや個性を生かした自分流スイングとは
・スイング理論の標準値(平均値)を知る
・スイング理論の標準値である「スタンダードスイング」とは
・自分が使っているゴルフクラブの特性と扱い方を知っておく
・ゴルフに適した思考法や感情の把握
・自分の身体の能力やコンディションを知る
・自分流スイング作りのマニュアルを作る
・スコアメイクは、頭脳と自分流スイングとの合わせ技で
・自分流スイングに愛着を持とう
・独学で自分流スイングを完成させるには
・ゴルフの感性やカンは先天性なのか?
・スイング理論の定説は、誰を基準にしているのか
・スイング作りは「違和感の受け入れ」がポイント
・憧れと現実との正しい区別がスイング作り成功のポイント
vol.1 「出来なくて当然」から始まるスイング作り
100切りのノウハウをオンラインで学べる
vol.1
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ゴルフ偏差値をグングン上げる思考法
スイング作りは「違和感の受け入れ」がポイント
私は、日常生活の中にはゴルフスイングに近い動きや感覚はほとんど見当たらないと考えています。
また、他のスポーツにもゴルフスイングに直結する動きや形は、ほぼ無いと思います。
だから、
「他のスポーツは、そこそこのレベルには到達できたけど、ゴルフだけは上手く上達できない・・・」
との声が多いのではないでしょうか。
その理由は、「ゴルフスイングの主な動きは、関節を”逆に使う”」ことが多いからです。
または、「身体に負荷をかける」からです。ゴルフスイングの正しい動きは、
見た目よりも、はるかに”キツい”と言えるでしょう。
トップの全体像
ゴルフスイングの成り立ちは、スクワットとストレッチのミックスのようです。
・太ももに負荷がかかり(スクワット)、
・上半身と下半身のねじれ差(ストレッチ)が生じる。
これらの感覚は、必要であると認識しないと拒絶してしまうのが普通でしょう。
日常生活では、”関節を逆に使う”ことはまずないでしょうし、
それを心地よいと感じる人は非常に稀でしょう。
このようなことから、ゴルフスイングの正しい動きがなかなかマスターできないのです。
どれだけ練習しても、思い通りにスイングできない・・・。
「身体に負荷をかける」「関節を逆に使う」という感覚や違和感を、
どれだけ受け入れられるかが、スイングのマスターにつながっていくのだと私は考えています。
「わかっているのだけど・・・」「簡単そうに見えるのだけど、思うように動かせない」のは、
人間は身体への負荷や違和感を、そう簡単には受け入れられないということです。
できないのが普通で、できることが”特殊”
私のレッスンでは、
「ゴルフスイングの正しい動作は、できないのが普通で、できることが特殊」
だとアドバイスしています。なぜなら、
ゴルフスイングの動作は生まれながらにプログラムされていないからです。
だから、「できない、わからない」から始まるのです。
当オンラインレッスンで、ゴルフスイングのプログラムを組んでいきましょう。
「スイングのプログラムを組む」とは?
スイングのプログラムを組むとは、動作を無意識化するということです。
スイング1回分の所要時間は、約1.5秒~2秒程度です。
複雑な形や動作で構成されているゴルフスイングを、
わずか2秒以内でいちいち考えながら振っていたのでは、
ミスも多くなるし、思い切って振れないのでヘッドスピードも上がっていきません。
当オンライン講座では、
①「手の動作」
②「ボディの動作」
③「脚の動作」
の3つに大別して取り組むことをお勧めしています。
①~③のそれぞれの必要な動作を講座内のQ&Aで詳しくお教えしていきます。
それぞれの動きを正しく理解し、反復練習をしていただきます。
この段階では、球は打たないほうがいいでしょう。練習場に行かなくても、
ご自宅などで取り組むことが可能なスイング形成メニューです。
①、②、③の動作を同時に連動させることで、スイングの完成です。
いきなり球を打とうとするのは、まだ早いでしょう。
まずは素振りで①~③を上手に連動させながら、「動作の無意識化」を目指します。
スムーズな素振りができるようになったら、いよいよ球を打ってみましょう。
ここまでくれば、スイングの上達に加速がついてきますよ!
各動作の詳細と素振りの方法などは、多少の個人差も生じてきますから、
講座内のQ&Aで個別対応させていただきます。
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プレーでは、ポイントがスラスラ出てこないと、ナイスショットは望めません。
【基本的な考え方】
平らなライよりも1クラブ、傾斜の度合が強い場合は2クラブ以上大きめのクラブを選択しましょう。
「左足上がり」の傾斜地から打つ
地形上インパクトのロフト角は必ず大きくなるので、弾道は高くなってしまいます。
平地から打つよりも飛距離は落ちるでしょう。
~傾斜地がキツイ場合~
立っているのがやっとな、キツイ左足上がりの傾斜地では、理論が正反対になる。
飛距離は、出しにくいでしょう。
通常の左足上がりとの境界線は経験でつかんでいきたい。
【まとめ】
左足上がりの度合いが緩やかなら、体重配分は右足に7:左足に3くらいの感覚で良いでしょう。
かなりキツイ左足上がりなら、逆に左足に7:右足に3くらいにしておきます。
左足上がりの傾斜地で出やすいミスと対処法
”どんなミスが出やすいのか”、を理解すれば、ミスが出にくい打ち方が見えてくる!
【まとめ】
球は高く上がりやすいので、傾斜の度合いにつれてクラブ選択を考えていきましょう。
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【基本的な考え方】
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「左足下がり」の傾斜地を打つ
地形上、インパクトのロフト角は必ず小さくなるので、弾道は低くなってしまいます。
無理して球の高さを出そうとせず、傾斜地に沿ってスイングしていきましょう。
左足下がりの傾斜地では、平地よりも左足にかかってくる体重が増えるので、コンパクトなフィニッシュをする。
「お腹をへっこました」イメージがおススメ。
腰は平地よりも低く保ち、目線も低くしたい。
大きなフィニッシュを取ろうとすると、
ダフッたりバランスを崩したりしてしまう。
【まとめ】
体重配分は、傾斜地の度合いにもよりますが、感覚的に左足7:右足3くらいをイメージします。
経験により、比率を変えていくと良いでしょう。
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つま先上がりの傾斜地を打つ
平地のライに比べ、地面と球が自分に近づいた状態です。
ドライバーショットでスライスボールになると、行ってしまいやすい傾斜地です。
球は、左に飛びやすい傾向です。バランスは保ちやすく飛距離は出しやすいですが、大振りは禁物です。
【まとめ】
構えでフェースが左を向いてしまうことになるので、目標の右を狙うことです。
どのくらい右を狙うかは、経験や打ち方によりますので、100切りレベルでは、
「狙う距離の1割程度右」で良いでしょう。
残り距離があっても、使うクラブは7番アイアンまでにしておく方が無難です。
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