ゴルフレッスンを上手に吸収するための考え方
誰に対してのゴルフ理論なのか
多くのゴルフ理論の「標準」とは、プロゴルファーを基準としており、
教科書的な「標準」は、一般的な生活を送っているアマチュアゴルファーにとって、
「最高度」ととらえたほうがいいと思われます。
プロゴルファーや、アスリート系のゴルファーから、身体能力が劣っていく度合いに応じて、
「標準・基準」から差し引いて各自に適用していくことが望ましいでしょう。
自分の身体能力(ゴルフでは、柔軟性、瞬発力、筋力、持久力やスタミナなど)をよく見極め
ての目標設定や、練習メニューを考えないと、尊い努力が報われなくなってしまいます。
これを、全ての前提として考えると、自分の目指すべき目標を見失わないでしょう。
悩めるアマチュアゴルファーの救世主、倶楽部ゴルフジョイは、この考えを基準に
個人個人に合った練習カリュキュラムを作成し、レッスンを進めています。
上級者ゴルファーは、もちろんこの考え方より、「度合いや程度」をアップしてください。
■ ”憧れ”でスイングを考えないほうがいい
ゴルフでの身体の動かし方、動作の種類、関節が動く方向などは、
人間としてはみんな同じです。
石川遼選手も、宮里藍選手も、あなたも同じです。
しかし、それらが動く範囲、程度、度合い、スピードには個人差があります。
簡単に言えば、柔軟性に乏しい人は、範囲、程度、度合い、スピードが
小さくなると考えていいでしょう。
よって、自分の「こうやりたい」という願望と、上記の項目がだいたい合っていないと、
練習の成果が見込めなくなってしまいます。
つまり、「憧れ」でゴルフを考えないということです。
憧れを、否定するわけではありませんが、 自分の身体能力や練習状況、ゴルフへの熱意を
総合的に考慮して「分相応」を目指さないと、常に自分のゴルフへの不満が解消されません。
ゴルフを楽しむことができなくなってしまいます。
自分のゴルフの総合力(身体能力、ゴルフの環境等)= ゴルフの到達可能目標
を見極めましょう。もちろん、ゴルフの総合力とは、
あなたの努力次第でアップしていけます。
当然、ゴルフの目標も上方修正していけることでしょう。
■ 良いスイングは、きゅうくつ感がある
ゴルフスイング(何度打ってもナイスショット)とは、
「制限の範囲で動かす」
と考えてください。クラブの通り道、腕の動く方向、ボディの動かし方など、
ナイスショットはかなり制限、限定された身体の動きです。
つまり、「ここはダメ、そこもダメ」ということで、
「ここしかない」、というクラブと身体の動きなのです。
意識としては、かなりきゅうくつな感じがしますが、私たちは、ボールに対して、
「ここはダメ、そこもダメ、ここにだけ飛んでちょうだい」と要求します。
なので、飛んでいくボールを生み出す私たちが、
「ここはダメ、そこもダメ、ここしかない」という動きをしなければならないのです。
■ 意図とイメージの使い分け
ゴルフスイングは、意図で身体を動かすより、イメージで動かすことを理解しましょう。
「こう打とう、こう動かしたい」ではなく、
「こう動いている、こう動いてくる(と信じて)」
です。
正しいスイングを身につけるためには、まずクラブは、
どこに上がってどう降りてきて、どこに振りぬくのか、という知識がなければ始まりません。
さらに、そのためには、どう構えて、どうグリップするのか、
肘や手首、腰や肩などはどう動かすのか、ということを、
「できる、できない」
ではなく、まずは頭で覚えなければなりません。
これくらいの項目をおぼえるのに、さして苦労は要りません。
身体の各部がどう動くか、という知識がなければ、
ナイスショットが出せるスイングは決してできるようにはなりません。
正しい知識があれば、できるようになる可能性は確実に上がります。
「なんとなく、こんな感じ」では、ゴルフの上達の可能性は、かなり低くなっていきます。
「こうしよう」という動かし方の意図は、スイングの正しい軌道に
軽く誘導してあげるくらいの意識でいい。
クラブの重み(スイング中の遠心力)を感じることが、イメージで動くということです。
イメージの元は、知識です。
知識がなければ、イメージも曖昧ですし、間違った知識だと、
イメージも間違ってくるのは当然です。
反復運動により養った「無意識」が、知識とイメージの橋渡しをしてくれます。
「こう動かそう、こうやろう」という意図が勝ってしまうと、
クラブヘッドが正しい軌道から脱線してしまいやすいです。
グリップを柔らかく持つと、クラブヘッドは正しい軌道には乗りやすくなります。
ゴルフは、「こうやろう」という意図や意思よりも、
「こうなってくる」「こうなっている」
というイメージのほうが優位になると、どんどん上達していけます。
最優先事項は、「正しい知識」です。正しい知識が、良いイメージの元になります。
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