vol.50 「ワキを開けてはいけない」の本当の意味とは?
100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
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「ワキを締めてスイングする」の真意
「ワキを締めてスイングしろ」
練習場で、ゴルファーの練習風景を見ていたら、ヘッドカバーやバスタオルをワキにはさんで、
落とさないようにスイングしている人がいます。とても熱心な方なのでしょう。
ただ漫然と球を打つのではなく、練習に工夫が見られ、上達したいという気持ちが伝わってきます。
ワキにヘッドカバーをはさんで練習するドリル
しかし、練習している人をよく見ていると、ワキにモノをはさんだままフルスイングの練習をしているのです。
このドリルは、肩から肩までのハーフスイングで実践するのが正しい方法です。
ほとんどのゴルファーが、“ワキを締める”というと、「ワキをぴったり閉じる」と思っているようです。
スイング中のワキは、“空間を作ってはいけない”ということでしょうか?
「ワキを締めて振れ」の表現をそのまま解釈すると、確かにそう受け取ってしまいそうです。
しかし、プロのスイング写真を見ると、トップやフィニッシュでは、ワキに空間があるように見えます。
下の画像で、ヒジとワキのスペースに注目してください。
「空く」といっても、エラーの空きと、必要かつ適正な空きの違いを理解しておきたいです。
スイング中のワキの空き具合を比較してみましょう。
実は、「ヒジをたたむ」ということに、この項目の正しい理解へのヒントが隠されています。
関連する表現として、「スイング中は三角形を崩さない」があります。
これら二つの表現を一緒に見ていくことで、誤った解釈でワキを締めた変則スイングから脱却できるでしょう。
☆★“その定説”を徹底検証する☆★
ワキを締めることを誤解しているゴルファーは、スイング中、ずっとワキを締めようとしているようです。
これでは、ワキが“締まる”が、“縮こまる”ことになり、適正なスイング軌道から大きく外れてしまいます。
「ワキが空く」正しい空間を明確にしておくことです。
先に述べたように、ワキにヘッドカバー等をはさんで、
スイング中に落とさないように練習しているゴルファーがいると述べましたが、
正しい意味とやり方を理解していないと、練習が逆効果になってしまいます。
バックスイング9時の位置以降は、ワキにはさんだモノは、むしろ落ちなければなりません。
ダウンスイング9時からフォロースルーにかけては、
またワキは締まってきますが、もちろん意図的に締めようとするのはNGです。
この練習法は、腕の動きが9時から3時の位置までで、フルスイングはしないのが正しい練習法なのです。
これでは、ワキを締めるより”縮こまって”しまいます
ワキの締まり具合の目安が案外難しいようですね。
スイング中、終始ワキを「空けてはならない」のではなく、
「スイングの途中までワキが締まっている」というのが正しい解釈です。
トップ・オブ・スイングとフィニッシュの位置では、ワキにわずかな空間ができます。
自分流スイング作りではこれを「ワキが空く」とは言わず、
「正しく必要な空間」
と考えます。
スイング中の両肘は真下を向いていればOK
≪ナイススイングへの転換のポイント≫
良いスイングは、アドレスの段階でワキはすでに締まっているのです。
スイングの動作中に、ワキを
「締めようとする意図」
は不要であると理解してください。
静止している状態ですから、良いアドレスの真似はできることでしょう。
良いアドレスに関しては、柔軟性等の身体的個人差はほとんど関係ないと思われます。
自分流スイング理論では、バックスイングでの左腕が9時~10時の位置付近では、
右肘はほぼ真下に向き、フォロースルーでの右腕が3時~2時の位置付近では、
左肘がほぼ真下を向いていれば「ワキが締まっている」としています。
つまり、ワキが締まっているとは
「バックスイングからフォロースルーで、両肘がほぼ真下を向いている」
ことと言えます。
スイング中のワキが締まっているゾーン
この位置では、ワキは締まっている(すき間が無い)ことが望ましい。
≪まとめ≫
レッスン記事等で、
「バックスイングはできるだけ身体から遠くへクラブを上げる」
などの用語にはまどわされないようにしてください。
身体の柔軟性が高いジュニアゴルファーやプロゴルファーなら可能かもしれませんが、
アベレージゴルファーには適さないでしょう。
良いスイングは、良いアドレスから生まれることは、先に述べてきました。
良いスイングは、スイング中に「ワキを締めろ」というような、
“ああしよう、こうしよう”という操作が少なくなります。
これが、自分流スイング作りの目指す考え方です。
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