vol.52 バックスイングで左腕は伸ばさないといけないのか?
100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
vol.52
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バックスイングの左腕は、まっすぐに伸ばすべきなのか?
100切りにお悩みのゴルファーのみなさんの、バックスイングから
トップの位置までの左腕は、どのような状態でしょうか?
雑誌やテレビ中継で観る今人気の選手のバックスイングは、
トップの位置までの左腕は、ビシッと伸びてカッコいいです。
松山英樹選手や石川遼選手も、スッと左腕が伸びていますね。
一般的には、「バックスイングの左腕はしっかり伸ばせ」と、定説のごとく伝わっているようです。
ゴルファー同士のゴルフ談議や教え合っている風景を見ていても、
「左腕はまっすぐに伸ばして!」
との声がよく聞かれます。私も日々のレッスンで、
「バックスイングで左腕が伸びないのだけど、どうしたら伸びるのか?」
を聴かれないことがないくらい、この質問を受けます。
☆★“その定説”を徹底検証する☆★
多くのゴルファーの理解として、「左腕をしっかり伸ばせ」というと、
「ピンと突っ張る」ことになってしまうのではないでしょうか?
私のレッスン経験でも、左腕は “伸ばさなければならない”と思い込んでいる人が圧倒的に多いという実感です。
左腕をピンと突っ張った状態で、わずか数センチ大のボールをきれいに打てるでしょうか?
関節をピンと突っ張ることは、手先の感覚を鈍くし、腕の力も落としてしまいます。
例えば、腕をピンと突っ張っては、重いものは振りにくいし、
クラブを振ってみても、全くヘッドスピードが上がりません。
以下の画像は、重い物を、
【上の画像】 腕を伸ばして振っている
【下の画像】 腕をたたんで振っている
下の画像の振り方が、スムーズに速く振れることがわかります。
ちょっと実験です!
クラブを逆さに持ってスイングしてみてください。
※ 下の3枚の画像は、クラブとグリップを反対にして振っています。
①と②の違いは、すぐにわかることでしょう。
バックスイングで左腕をピンと伸ばそうとする人は、フォロースル―でも腕を伸ばそうとするものです。
腕は短く使った方が、圧倒的にヘッドスピードが上がります。
≪腕を伸ばした状態とは?≫
ゴルフスイングにおける、「腕を伸ばした」状態を考えてみましょう。
腕の関節は、ごく自然にダランと垂らした状態では、軽い「くの字」になっています。
これが腕の「伸びている」状態です。
多くのゴルファーは、バックスイングで、
「腕を伸ばした」=「腕を突っ張る」
と解釈しているのではないでしょうか?
腕(肘)を突っ張ってしまうと、腕全体の感覚が大きく落ちて、
バックスイングからトップにかけて相当苦痛を感じることでしょう。
この状態でわずか数センチ大のボールをきれいに打てるのでしょうか・・・。
ゴルフ雑誌で「プロの身体測定」の記事で見たのですが、
松山英樹選手、石川遼選手ともに、肩の関節は異様とも言えるほど柔らかいです。
他のプロゴルファーも、両選手に近いものがありました。
スイング的には、「肩の可動域が広い」と表現されています。
一般的なアマチュアゴルファーの柔軟性とは、比較にならないでしょう。
≪左腕の感覚が鈍くなる例≫
ホワイトボードに字を書く際に、肘をピンと突っ張って書けるでしょうか?
適度にヒジを曲げるはずです。
この場合は右腕となりますが、意味は解かっていただけると思います。
このように、腕(ヒジ)の関節は、適度に曲げている方が、
操作性が高く、適正な使い方ができるものなのです。
ヒジをピンと突っ張ると、手首の動きや滑らかさが大きく制限され、
操作性が著しく落ちます。ゴルフクラブでも、ほぼ同様です。
肩回りの関節の可動域が狭い人、柔軟性が低い人が、
バックスイングで左腕を突っ張った状態からダウンスイングを始めると、
ダフったりトップしたりで、球をスクエアにとらえることが難しくなります。
さらに、インパクトゾーンで必要なスナップを利かせられません。
思ったようにスイングできないゴルファーのほとんどが、
バックスイングの左腕は突っ張るものと思い込んでいます。
もしあなたが、このタイプなら、ここで選択をしてみましょう。
■ 日々の練習にストレッチを取り入れ柔軟性のアップに努めるか、
または、
■ 腕は曲がっていてもオッケーとして、そのままでスイング作りを続けていく
私のレッスンを受講していただいている方たちには、
「左腕は曲がっていても問題ありませんよ」
とアドバイスしています。
上記の身体の使い方や意味を説明すると、深く納得していただけるようです。
左腕は曲げたままでもOKと、ご自分の柔軟性に合ったスイング作りにとりかかると、
すぐに、一気に上達していきました。
もちろんその後、見事に100切りを達成したことは言うまでもありません。
スイングに悩んでいるゴルファーは、左腕を何とか伸ばそうと頑張るようです。
しかしストレッチはあまりやりませんが・・・。
となると、できないことは、それはそれで「受け入れる」思考の柔軟さが、上達のポイントになりそうです。
以下のページを参考にしてみてください。
バックスイングでの左腕の伸びは個人差による。
柔軟性に乏しいゴルファーは、むしろ左腕を軽く曲げてバックスイングしていく
バックスイングの左腕が伸びるかどうかのチェックの方法をお教えしましょう。
右腕を背中に回し、左腕一本でバックスイングしてみてください。
これ以上左腕が上がらない位置で、右手を付けた形があなたのバックスイングの適正な形です。
どうですか? 左腕はビシッと伸びていますか?
左腕一本でバックスイングしていくと、小手先では上がっていきません。
ボディーでしっかりねじらないと、肩もほとんど回らず、
とても低い位置のトップになってしまうでしょう。
100切りがラクラク達成できるあなた流スイングへの転換のコツ
ストレッチの項目の、「両手を頭の上で伸ばして合わせる」で、腕が真っ直ぐに伸びない人は、
残念ながら、バックスイングでも左腕はビシッとは伸びないでしょう。
これは、あくまで現時点であって、ストレッチの継続で、
伸ばせる可能性が芽生えてくる、また伸ばせるように目指すことが大事ではないのでしょうか。
100切りがラクラク達成できる自分流スイング作りにおいて、
■「左腕が曲がっているデメリットはない」
■「無理に伸ばすメリットもない。インパクトで伸びていれば良い」
と考えてください。
柔軟性の低いゴルファーが、左腕を無理に伸ばそうとするなら、むしろデメリットになると、私は考えています。
プロのスイングは、左腕は真っ直ぐ伸びてはいますが、決してピンと突っ張っているわけではありません。
プロでも、バックスイングで左腕が曲がっている人は多数いますし、
シニアのプロになると、ほとんどが曲がっています。
よほど柔軟性に富んでいるゴルファー以外は、バックスイングでの左腕は、
ゆとりを持たせたほうが、身体はよくねじれるはずです。
まとめますと、
バックスイングでの左腕の伸び具合は個人差による。
柔軟性に乏しいゴルファーは、左腕はむしろ軽く曲げるくらいで良い。
となります。左腕は、ダウンスイングで振りおろしてくる勢いで、自然にアドレス時の長さに伸びていきます。
そのためには、グリップや肘に力が入らないように意識しておくことです。
ゴルフスイングの見栄えの美しさは、「柔軟性の高さに比例する」といっていいでしょう。
☆★上達につながる正しい理解☆★
簡単なチェックをしてみましょう。
バックスイング~トップの形を作り、10秒間以上静止できる状態での左腕の曲がり具合が、
現在のあなたのバックスイングの適正な形です。
無理をして左腕を突っ張って見た目のカッコよさを追求するか、左腕が多少曲がっていても、
確実にボールに当たるスイングにするかを選択するのは、ゴルファー一人一人の考えによるでしょう。
~ スイング作りに「こうでなければならない」ことは少ない ~
バックスイングで左腕がきれいに伸びるゴルファーは、
そもそも最初からそんなことを意識しないくらい柔らかいものです。
ほとんどが、ジュニアゴルファーか、若手のプロゴルファーでしょう。
“伸ばさなければ”と思った時点で、伸ばせるタイプではない、と考えるのが無難です。
スイング作りでは、「~しなければならない」や「~してはならない」ことはほとんどありません。
個人差を知り、自分の適正を見つけることで、あなたのスイング力はまだまだアップしていくことでしょう。
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