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ゴルフが上手くなる記事

vol.63 ランニングアプローチは、距離感を合わせにくいのか?

100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン

 

vol.63
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推奨されているランニングアプローチ

 

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初心者の頃は、「アプローチはウェッジで打つ」と決めていた、
またはそう習った人が多いと思います。

少し上達すると、「7番アイアンで転がして寄せろ」と
言われたことがあるでしょう。

 

 

レッスン記事でも、
なるべく球は上げず、できるだけ転がしましょう。転がしたほうが距離感が合いやすくなります
と推奨されています。
 
しかし、テレビのトーナメント中継を観ていると、プロはアプローチではサンドウェッジを多用し、
ランニングアプローチのシーンはほとんど見られません。
それなのに、なぜランニングアプローチが推奨されるのでしょうか?
 
「ランニングアプローチをしろと言われるので、実際やってみたら、
  打球の勢いが強過ぎて距離感がわからない。かえって難しい」

とよく言われるのが実状です。
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
 
≪「基準」と「ものさし」
ランニングアプローチがあまりにも難しいという声が多いので、ひょっとして、

「アプローチは球を上げるものだとイメージしているのでは?」

と私は推測し、習っていただいている方に聞いてみました。
やはり、ランニングが苦手な人は、ピッチングウェッジやサンドウェッジで
アプローチしているイメージで、ランニングアプローチをしていたようです。
 
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赤い線が、ピッチングWの飛び出し角度のイメージ

青い線が、7番アイアンの飛び出し角度のイメージ

 

7番アイアンでのアプローチショットの弾道は、ピッチングウェッジの弾道の半分くらいの高さだと思ってください。

 つまり、アプローチの弾道のイメージの基準がピッチングウェッジやサンドウェッジだったわけです。
 
人間は、基準をもとに動いていくことが多いので、ある程度の上級者でないと、
スイングの「振り幅のものさし」は多く持っていません。

基準は必要ですが、一つの基準に固定され過ぎると、応用や派生が利かなくなります。
ここでの派生とは、ピッチングウェッジがアプローチの(一つの)基準だとしたら、
その基準のイメージに固定され、7番アイアンの打ち方もピッチングのようになってしまうことです。
これこそが、アプローチ的我流スイングへの落とし穴になってしまいます。  
 
 

振り幅の違いを知る

同じ球の位置から、同じ旗の位置までを打つ場合の、ピッチングウェッジと7番アイアンとの振り幅の比較

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ピッチングウェッジのバックスイング

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7番アイアンのバックスイング

 たとえば、7番アイアンのアプローチだと、サンドウェッジの振り幅の3分の1程度で同じ距離に到達できます。
ウェッジ類の振り幅が基準で7番アイアンでアプローチすると、大オーバーしてしまうわけです。
 
7番アイアンでのランニングアプローチは、少し練習すれば、大きな振り幅のウェッジ類よりも、
確実に球にコンタクトできるようになり、ミスをかなり減らせます。
 
振り幅が小さくなるので、フォームにクセや個性が出にくく
自分流スイング作りでは最もやさしいスイングになります。
 
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赤い点がピッチングウェッジの落下地点のイメージ

青い点が7番アイアンの落下地点のイメージ

 

 カップまで20ヤードを狙う場合、ピッチングウェッジと7番アイアンとでは、
振り幅の大きさや落下地点の設定もかなり違うのです。
 
 
 
自分流スイングへの転換のコツ
 
ランニングアプローチは、小さな振り幅ゆえに確実にミスが減る
振り幅や強弱も、サンドウェッジの3分の1くらいでいいので、
構え方と打ち方、距離感さえ注意すれば、簡単にコツがつかめるでしょう。
 
構え方のポイントは、
 
■ 球の近くに立つこと
■ スタンス幅は狭く

この2点です。目安として、
 
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スタンス幅は、こぶし1つ分程度

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球との距離は、つま先から1足分

簡単で再現性の高い構えの方法を見つけることです。
 
 
弾道の高さや球の勢いの特徴
ピッチングウェッジと7番アイアンとで、弾道の高さと勢いを比較してみましょう。
 
ピッチングウェッジ】
 
■ 弾道の高さ:キャリー1メートルにつき、およそ10センチが目安。
        キャリー10メートルなら、およそ1メートルの高さをイメージする。
 
■ 弾道の勢い:距離感が合わない人ほど、ゆっくりな弾道をイメージしがち。意外と勢いがある。

 

7番アイアン】

■ 弾道の高さ:最大の高さでヒザくらいまで。基本は、くるぶし付近の高さをイメージ。

■ 弾道の勢い:ピッチングウェッジより、かなり勢いある弾道をイメージしておく。

 
 
 
距離感合わせの方程式
アプローチの距離感がなかなか合わない人は、漠然と旗までの距離をイメージしてしまっています。
距離感を合わせるキーワードは、「落下地点」「キャリー」「ラン」です。
 
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旗を見ている。これはNG。

 構えてから旗に視線が移ると、無意識に旗に距離感を合わせてしまうものです。
すると、どうしても振り幅が大きくなってしまいます。
 
落下地点に視線を合わせ、そこまでの距離を打てば、あとは転がって旗に寄っていきます。
この方法だと、振り幅は大きくなることはありません。
 
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落下地点を見ているのが正しい。

 
7番アイアンでは、球から旗までの距離全体を10としたら、キャリーが3でランが7のイメージでいいでしょう。
しかしあくまでも目安であり、ピタッと寄せるには、さらに第6感が必要です。
グリーンのスピードは常に一定ではありませんから、いつも3:7が当てはまるわけではないからです。
 
この方法は100切り達成を目指すレベル向けなので、寄せて2パットでOK。
ベタピンまでは望まず、結果的にベタピンになったら、うれしいな、くらいで臨みましょう。
プレッシャーも減って案外ベタピンに寄ることが多くなるかもしれません。
 
 
 

正しい理解のポイント

 
ランニングアプローチが効果的な場面

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ランニングアプローチに適した場面

 基本的には、球からグリーンエッジまでの距離が短く、旗の位置がグリーン真ん中~奥の場合です。
キャリーが少なく、ランが多く出せる状況に適しています。
 
特に、ライが悪い状況だとウェッジ系では打ちにくくミスしやすくなります。
7番アイアンのランニングだと、悪いライでも球にコンタクトしやすく、ミスしにくいです。
 

アプローチショットの球の落下地点の基本は、グリーン上ですが、
7番アイアンでのアプローチショットの、キャリーのファーストバウンド~セカンドバウンドが、
グリーン上ではなくても、よほど芝が伸びているとか、深いラフ以外なら球の勢いはわずかしか衰えません
 
ランニングアプローチは、基本形をマスターすると、バンカー越えや池越えで使えないくらいで、
ほとんどの場面で使え、砲台グリーンと呼ばれている場面でも、駆け上がらせることができます。
 
 
 
パッティングとほぼ同じ感覚と距離感

ランニングアプローチの理想は、パッティングの感覚で打てばちょうど距離感が合うことです。
それが、だいたい7番アイアンくらいだということなのです。
打ち方の個人差により、8番アイアンの方が合う人、6番アイアンの方が合う人と分かれるでしょう。
 
 
 
 
まとめ
 
球と旗との間にバンカーなどの障害物が無ければ、なるべくランニング(転がし)をすすめています。
トーナメントのようなコースセッティングでは、グリーンエッジまでラフを伸ばすなどして、
逆にランニングが使いにくいセッティングにされてしまっているのです。
だから、サンドウェッジで高くあげたり、ズピンをかけたりしなければ寄せられないのです。
 
 
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