100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
vol.66
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アプローチの手首の使い方の実際
グリーン周りのアプローチショットを失敗すると、すかさず、
「手首を使うからだよ」「手首の使い過ぎ」
と、言われたことはありませんか?
一番自在に動く手首を固定してスイングすることは、他の部位にかなり負荷がかかります。
ここをしっかりと固定してしまい、
ロボットのようなスイング動作に
なってしまっているゴルファーを
多く見かけます。
ピッチングウェッジやサンドウェッジは、非常に重たいヘッドがシャフトについています。
「手首を使った変な打ち方の初心者の頃の方が、アプローチはもっと寄っていたのに・・・」
と、実感しているゴルファーも多いことでしょう。
≪身体の他の部位に負荷がかかるとは?≫
プロや上級者は、アプローチショットで手首を、
■ 完全に使うことを抑える
■ わずかに使う
■ かなり使う
の3種類を、文字通り使い分けていきます。
通常は、アプローチショットで手首を使うことは悪いことのように思われているようですが、
決してそうではないことを、まず理解してください。手首の悪い使い方と正しい使い方があり、
両者の違いが理解できるよう解説していきます。
「手首の動きを完全に抑える」と、腹筋や背筋、太ももに結構な負荷がかかります。
フィニッシュでは、ほぼ全体重が左足にかかり、スクワットをしている感覚に近いでしょう。
ほとんどのゴルファーが、この負荷を嫌がり伸び上がってしまいます。
だから当たらない、そして手首をコネるように使って小手先で当てようとします。
手首の動きを抑えた打ち方のメリットは、
■ インパクトゾーンの入射角や最下点が安定し、
■ 出球の高さやスピンの量が一定化・安定化し、
■ 常に同じ弾道が打てるようになります。
手首の動きを抑えた打ち方のデメリット(注意点)は、
■ 「抑える」という言葉のイメージから、手足をガチガチに固めてしまう。
■ 結果、力んでミスになってしまうことです。
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
ゴルフの技術を伝える表現は大変難しいものです。
アベレージゴルファーのみなさんは、「手首は使ってはいけない」と、
“強制的な制限をかけられたような感覚”になっていないでしょうか?
「アプローチショットは手首を固定して打て」という定説の逆の意味は、
「普通にアプローチのスイングをすれば、手首を使ってしまうもの」
ということなのでしょう。
だから、「使わないように」と伝わってきたのだと、私は推測していますが、
ここが我流スイングへの落とし穴になっているのです。
ピッチングウェッジやサンドウェッジのような、
細いシャフトの先にあれだけ重いヘッドがついているのだから、
そもそも手首を使ってしまうのが普通だと考えてみてください。
そう考えられたら、いずれ「手首を使わない」アプローチショットができるようになります。
自分流スイング作りでのアプローチショットの考え方は、「手首を使ってはいけない」と考えず、
アプローチが巧くなるほど「手首は使いたくなくなる」のです。
【手首の動きを抑えた打ち方】
ここを理解せず、定説を信じて
ロボットのようなアプローチショットを
続けていれば、いずれはアプローチイップスという
手が動かなくなる「ゴルフの病」にかかってしまいます。
これは、我流スイングよりももっと怖いことなのです。
≪手首を使わない打ち方の実際≫
手首を固定してスイングする方法ですが、相当練習を積まないと、
フットワークや腰の動きが難しく、ロボットみたいな動きになってしまい、
かえってミスしやすくなるでしょう。
【手首を少し使った打ち方】
本来「動いてしまう」手首を軽く使ってあげれば、
スムースなスイングができます。
左の画像の打ち方は、手首が使われていますが、
これくらいは問題ありません。
100切り達成を目指す自分流スイング作りでは、
アプローチショットで手首を固定することにこだわりません。
しかし、手首の使い方にも「これくらいまで」という目安があります。
自分流スイングへの転換のコツ
自分流スイング理論からアレンジしたアプローチショットの打ち方をみていきましょう。
構え方が大きなポイントです。アプローチショットは、
構え方で結果がほとんど決まるといっても過言ではありません。
ポイントは、
2.ソールできるまで前傾していきます。
ヒジとワキは、軽く接触していることがポイントです。
3.球の位置は、つま先から靴一つ分程度の間隔。
球と身体との間隔が遠すぎると、
手首の動きが過剰になりやすい。
ヒジをワキに固定して手首を使うのなら、アプローチショットでは大きなミスは出ません。
「小さい前へならえ」の構えだと、手首の動きが自然に制限されてきます。
スイング中はグリップエンドがおへそを指していれば、
必要以上に手首が使われていないと自分流スイング作りでは考えます。
身体への負荷も少なく、誰でもラクに打てるようになります。
ワキとヒジをはなして手首を使うと、スイングはコントロール不能となり、かなり不安定になります。
ここまで手首の動きが大きいのは良くない。
私が教えてきたジュニアゴルファーたちは、
最初は例外なく手首を大きく使ってアプローチしていました。
いずれ彼らが上達していき、手首の適切な使い方を習得し、
プロになっていくかもしれません。
現在活躍しているプロゴルファーも、ジュニア時代にはきっと手首を使っていたと思われます。
自分流スイング作りでは、「アプローチ+2パット圏内に寄せる」を前提としています。
ゴルフ本のレッスン記事やテレビの解説は、「アプローチ+1パット」を前提にした場合でしょう。
本サイトは、練習量もコースに行ける回数も少ないゴルファーが対象なので、
理想論よりも現実策を目指していきます。
正しい解釈へのポイント
自分流スイング作りのアプローチショットでは、
「手首を使うな」より、
「手首を使わないほうが良いが、過剰に使わなければOK」
くらいの理解で良いのです。
プロゴルファーは、長年の練習で、手首の角度が固定でき、
その分、身体や足をかなり巧く使えるようになっています。
この「本来動いてしまうのが普通」の手首を動かさないで
ヘッドの運動量を出すのは、かなり難しい動きです。
下半身や腰の巧みなフットワークが必要なので、
自分流スイング作りでは手首を固定して打つまでは求めません。
≪まとめ≫
手首を使わない理想の打ち方を、最初から練習したほうが、近道と思うかもしれません。
しかし、そのレベルに到達するには、クラブの動きと身体の動きとの深い理解と、
多くの経験や練習量が必要です。
上達してくれば、手首の動きを次第に
「使いたくなくなる」→「自然と使わなくなった」
という過程をたどっていくものなのです。
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