vol.76 パッティングの正しい軌道って、直線なのか?
100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
vol.76
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パッティングのストロークは、
「真っ直ぐに引いて、真っ直ぐに押し出す」
とは、良く聞く表現です。平らで真っ直ぐの2メートルくらいが、
パッティング練習の基本と言われます。
パターマットなどは、マットの中央にラインが引いてあり、
その上にボールを打ち出せば、ラクラクカップインします。
しかし、実際のグリーンには、パターマットのように線はありません。
コースの練習グリーンにはラインが引いてありませんから、
真っ直ぐ感は出しにくいのですが、要領はパターマットと同じです。
ボールを真っ直ぐに転がすには、
パターヘッドで真っ直ぐ(スクエア)にインパクトします。
だから、パターを真っ直ぐに引いて真っ直ぐに押し出せ
という説明が成り立ちそうです。
この項目では、「ライ角度」、「振り子運動」というキーワードから、
パッティングの誤解を検証していきましょう。
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
「パッティングは振り子運動のように」と言われるのはご存じでしょう。
ところで、振り子は手元と重りとが垂直になります。
パターは、構えてみるとヘッドと手元は垂直ではありません。
「ライ角度」があるので、手元から垂線を下ろしても、
パターヘッドと結べないのです。
地面とシャフトとの間にできる角度(赤丸)をライ角と言います。
前述したように、パターは振り子運動にはなり得ません。
しかし、パターヘッドをできるだけ振り子運動に
近づけることがパッティングのポイントになります。
そのためには、
■ 球の位置
■ 前傾角度
を適正にすることです。
構えたら、両目を結んだラインの真下に球を置くことです。
≪ヘッドを真っ直ぐ動かすと、ボールは真っ直ぐに打ちだせない≫
バックストロークでは、ターゲットラインのやや内側(身体側)にヘッドが入り、
フェースがわずかに開いていく(目標の右に向く)はずです。
インパクト以降からは、その逆の動きになります。
球が転がっていく直線のイメージをターゲットラインと言います。
パターヘッドは、ターゲットライン上を緩やかなワイパー状で動きます。
左の画像のパターパターヘッドの動きは、
バックストロークでターゲットラインのやや内側に
入っていることがわかります。
フェース面は、振り幅に応じて、バックストロークではやや右に向き、
フォローでは左右対称で、やや左を向きます。
これが、「インサイド・イン軌道」と言われています。
直線上(ターゲットライン)に沿って、フェース面もラインに対して
直角をキープしようとすると、ロングパットで右に飛ぶはずです。
たった1メートルの距離でも、カップに向かってヘッドを真っ直ぐ動かすと、
右に押し出したり、ヒールに当たったりで左に飛ぶこともあるのです。
自分流スイングへの転換のコツ
≪パターのヘッドが描く本当の軌道とは≫
パッティングのストロークは、目標に対して、
なるべくフェースの向きを変えずに動かしたいのですが、
実際のパターフェースの動きは、目標に対して
ゆるやかに開いて(右を向く)閉じて(左を向く)動いていきます。
長い距離を打つ場合などの、大きなフォロースル―での
フェースの向きは、このようにかなり回転しているものです。
ロングパットで、思ったより球が右に飛んでしまう場合は、
フェースが適正に回転していない場合が多いです。
同様に、パッティングも長い距離では、狙っているところより右に飛び出しやすいはずです。
そんなとき、「思ったより右に曲がったなぁ」というつぶやきが聞こえます。
≪自然にストロークすれば、パッティングの軌道はゆるやかな曲線になる≫
パッティングの軌道は、ストレート軌道ではない、ことをお話しました。
フェース面に長い定規をつけてストロークすれば、フェース面の正しい動きがわかります。
しかし、正しく理解していただきたいのは、
「あくまでも自然にストロークすれば、インサイド・イン軌道になる」
のであり、意図的に「そう振る」のではないのです。
「自然にストローク」するためには、
■ 構え(身体の姿勢)と球の位置
■ 打ち出すラインに平行にセットアップする
ことが大変重要なポイントになってきます。
これができていないと、打つ前にほとんど結果が決まってしまうといっても過言ではありません。
正しい理解のポイント
≪真っ直ぐ転がすためには、パターを真っ直ぐに動かさない≫
パターのクラブ自体はライ角度があるので、動きを横から見れば普通の振り子運動にはなりませんが、
真正面から見れば振り子運動に見えます。振り子運動は円運動の一部です。
円運動に直線は入りません。だから、「パターヘッドを低く真っ直ぐ引いて」、もNGです。
構えた位置から、パターヘッドはバックストロークではゆっくり上昇し、
インパクト以降のフォローもゆっくり上昇していくのが正しいパッティングの軌道です。
この3点を守れば、確実にパッティングが上達するでしょう。
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