100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
vol.40
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「限定」と「基準」と「推奨」
ゴルフレッスン用語の表現では、
■ 限定:「~しなければいけない」、「~ではいけない」
■ 基準:「~をすすめている」、(基準=平均値・標準値)
■ 推奨:「~が良いでしょう」
などがあり、それぞれの表現の正しい解釈が必要です。
ここでは、
「球を左足かかと延長線上に置かなければならない」
と、なっています。
技術論の一部が限定されていることになります。
ゴルファーの技術レベルや身体能力に個人差があれば、
「限定」なのか「基準」なのか「推奨」なのか、解釈や受け入れ方にも個人差が出てきます。
表題の「左足かかと延長線上に球を置かなければならない」は、限定になりそうです。
「限定」で好結果が出るかどうか、という視点でこの定説の説明に入りましょう。
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
~技術論の「平均値」という視点を持つ~
どのゴルフ教則本やゴルフ雑誌を見ても、ドライバーの球の位置は、
「左足かかと延長線上に置く」と書いてあります。
”どの本でも”となると、「そうでなければならない」と解釈したくなってしまわないでしょうか?
この場合は、「左足かかと延長線上に置かなければならない」という「限定」ということですね。
でも、教則本や雑誌よく読んでいると、「でなければならない」とまでは書かれていません。
具体的には、「左かかと延長線上に置きましょう」「~置くとよいでしょう」となっています。
ということは、この定説は、「推奨」と解釈するのが適切なのです。
より正確に言うと、「推奨」と「基準(または平均値)」の両方の意味を含んでいます。
自分流スイング作り的解釈では、
「 まずは左かかと延長線上に球を置いてみることから始めましょう。
その位置で当たれば、それで良し。当たらなければ、
左右に少しずつズラして、当たる位置を探していきましょう 」
となります。
≪基準や平均値というのは?≫
例えば10人のゴルファーがいるとしましょう。
■ 左かかと延長線上より、さらに左に置いている人が3人。
■ 左かかと延長線上より、右に置いている人が3人。
■ 左かかと延長線上に置いている人が2人。
■ 上記の人たちより、かなりズレた位置に置いている人が2人。
10人の球の位置の平均値は「左かかと延長線上」となります。
ゴルフの教則本などの説明は、ほぼこの「平均値」で説明してあり、
「~でなければならない」は少なく、
「~がよいでしょう」「~が、おススメです」という推奨がほとんどです。
よって、「平均値・基準」は、「推奨」とほぼ同じ意味と解釈してください。
球の位置は、”絶対に”左かかと延長線上に置く必要はないのです。
ここの微妙な解釈を誤ると、自分に合った球の位置にアレンジできず、
我流スイングへと陥ってしまうでしょう。
≪球を左かかと延長線上に置くメリット・デメリット≫
【メリット】
適正なアッパー軌道で打てれば、最大飛距離を稼げる。
【デメリット】
■ 誤った知識や動作でのアッパー軌道だと、ミート率が下がる。
■ 球がこの位置で、広過ぎるスタンス幅だと、鋭いボディーターンや、
絶妙な体重移動ができないと、正確なインパクトは作れない。
・フェースローテーションが大きいタイプなのか小さいタイプなのか
・ボディーターンがしっかりできているのか、できていないのか
・柔軟性に応じたスタンス幅になっているのか
でも、ゴルファー各自の適正な球の位置は変わってくるのです。
自分流スイングへの転換のコツ
■ もしドライバーが上手く打てなければ、「左足かかと延長線上」を基準に、
左右に動かして、一番とらえやすい球の位置を決める。
■ スタンス幅が、どうしても広くなり過ぎる傾向が高いので、
自分の柔軟性に応じたスタンス幅になるように調整する。
まず、ご自分のスイングタイプをチェックしてみましょう。
ドライバーショットの構えでは、「左足かかと延長線上」に球を置いている方が多いと思いますが、
まずは球の位置は左かかと延長線上にセットして打ってみましょう。
弾道のゆくえはまだ気にせず、10時~2時のフォームでドライバーを打ってみてください。
球が右に飛んでしまうなら、
いつもの位置よりも左寄りに置いて、
インパクトの位置で右手の甲が正面に向くように
スイングしてみてください。
右手の甲を正面に向けるように
さらに、右手の平を下に向けてみるとフックになる
逆に、球が左に飛び出す人は、
いつもの球の位置よりも右寄りにして、
特にフェースローテーションは考えずに
スイングしてみてください。
ちょっとスタンス幅も狭めにします。
これだけでも、大きな曲がりが減ったことでしょう。
仮に、右に曲がっていた球筋が左に曲がりすぎるようになった、
逆に、左に曲がっていた球筋が右に曲がりすぎるようになったという場合もあるでしょうから、
微調整を繰り返しながら、安定した球筋が得られる球の位置と、
フェースローテーションを探っていきましょう。
あまり全力で振らずに調整していくことがコツです。
まずは、ふだん飛ばしている距離の半分からでいいでしょう。
フェースローテーションを確認し、スクエアにインパクトできる球の位置を探してみて、
その結果左足かかと延長線上の位置なら良いでしょう。
アベレージゴルファーの多くは、スイングに偏りやクセもあるのがふつうです。
自分流スイング作りでのドライバーのスイングでは、
1. スタンスは狭め
適正なスタンス幅は、フィニッシュで
両ヒザが付くかどうかで見きわめられます。
もし、ぴったりとヒザが付かなければ、
広過ぎるということになります。
2. 腕をしっかり振る
逆に、下半身を動かさないくらいだと、
腕がシャープに振れます。
ことをおススメしています。そうすると、ボディーターンが鋭くなくても、
腕の振りにつられて下半身は動かされ、スムースな身体の回転が得られます。
≪基準・平均値からのアレンジ≫
「ドライバーの球の位置は、左足かかと延長線上に置く」は、基準・平均値であり、
基準通りでナイスショットを打てるのが、プロ~上級者ゴルファーといえます。
実状として、スイング自体が平均値からズレていることが多いアベレージゴルファーでは、
むしろ平均値からズラしてもいいと考えてみましょう。
自分流スイング作りでは、教科書通りの球の位置だけにこだわり、
美しいスイング、きれいな弾道を追い求めるよりもよりも、
自分が打ちやすい球の位置にズラしていった方が、
大きなミスが減り、自信を持って目標を狙えることを目指します。
≪ドライバーと呼ばないことのススメ≫
フェアウェイウッドまでなら、上手く打てるのに、ドライバーだけは上手く打てない・・・。
こんなお悩みを持ったゴルファーが多いようです。
フェアウェイウッドは、アイアンやユーティリティの延長だから、打ちやすいのです。
しかしドライバーになると、
■ 一気にスタンス幅が広くなる
■ 球の位置が左になる
■ 高くティアップする
と、3つもポイントが変わってしまうので、
どうしてもスイングが変わってしまう・・・。
自分流スイング作りでは、フェアウェイウッドだと当たるのですから、
ドライバーではなく「フェアウェイウッドの1番」と考えてみることをおススメしています。
≪フェアウェイウッドの1番のポイント≫
■ スタンス幅は、ふだんのドライバーの構えより少し狭く。
■ ティアップは、ふだんの高さの半分くらいで。
■ 球の位置は、ふだんの位置より1個分中寄りに。
少し練習すれば、すぐ慣れるでしょう。
最大飛距離はやや落ちるかもしれませんが、
ミート率が上がりミスが減るので、平均飛距離が上がります。
正しい理解のポイント
~いまの身体の動きでとらえやすい球の位置を探す~
スタンス幅やバックスイングからフォローまでの身体の回転の度合いや、
フェースターンとの兼ね合いによって、
球の位置が更に左寄りの方がよかったり、逆にスタンス中央に近づけることもありえます。
球の位置がスタンス中央だと打ちやすいが、弾道の高さが出ないと言われたことがあります。
そんな場合は、ロフト角の多いドライバーを使えばいいでしょう。
よく、球を上げにいってはいけない、と言われますが、スタンス幅が広く、
球を左足寄りに置き過ぎると、自然と上げたくなるイメージになるものです。
下からカチ上げるような打ち方になり、これは正しいアッパー軌道とは言えず、
我流スイングの一種になってしまいます。
逆に、右に飛んでしまう場合は、左足かかと延長線上より左に球を置けば、
フェースが左向きに近い状態でとらえやすいので、右には飛びにくくなるでしょう。
≪まとめ≫
最近のツアー選手でも、必ずしも左足かかと延長線上に球を置いていない傾向があります。
どちらかといえば、中央よりに近づいてきています。
現代のクラブ機能の向上により、体重移動も少なくなってきているからです。
体重移動が少ないスイング作りの方が、やさしくなります。
自分流スイング作りでは、これを目指します。
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