100切りを最短で達成するスイング作りと練習法15
ドライバーは"アッパー軌道"で振るな 2
■ 前回の復習
ドライバーショットは、クラブヘッドがスイング軌道の最下点を過ぎて、
上昇し始めた付近でアッパー軌道のインパクトで打つ。
そのため、球の位置は、左かかと延長線上付近に置くのが良いと言われている。
また、球をアッパー軌道でとらえるために、ティを高くしているゴルファーもいるが、注意が必要だ。
アッパー軌道が過度になると、スイングを崩してしまうことがあるからだ。
《自分流スイングへの転換のキモ》
「アッパー軌道で振る」と「アッパー軌道になる」の解釈で、スイング動作が変わってきます。
※スタンダードスイング理論では、スタンスの中央で
スイング軌道のほぼ最下点になるわけですから、
左足かかと内側付近にあるボールをとらえるときに、
“結果的に”アッパー軌道でとらえる “ことになります。
← 手元と身体から離れ過ぎるのはNGフォロースル―
過度のアッパー軌道で、下からカチあげるようにボールをとらえる動きは、
高い柔軟性と筋肉隆々の身体能力がなければ、
方向性を損ないパワーの伝導率も高くはありません。
自分流スイングでは、一発狙いのスイングは求めませんから、ティーアップはやや低めにします。
スイング軌道の最下点を意識しながらスイングするようになるので、
ダフりやテンプラが減りミート率が高まります。
自分流スイング作りでは、ドライバーの最高飛距離よりも平均飛距離がアップすることを目指します。
あくまで、スコアメイクを優先するからです。
※ 「自分流スイング」「我流スイング」の定義は、こちらの「スタンダードスイング理論」でご確認ください。
《正しい解釈のポイント》
ドライバーは、14本の中では一番シャフトが長く、ロフト角度も小さいので、
ナイススイングをすれば、一番「飛んでいく」クラブです。
もちろん、自分のヘッドスピードやミート率に合ったクラブでなければなりません。
ヘッドスピードが40以内のゴルファーなら、ロフト角は10~12度がおすすめです。
ティを低めにして、過度のアッパー軌道にならないようにスイングすれば、
「フェアウェイウッドの1番」
になり、打ちやすさが倍増します。
実際の弾道より低く飛んでいくイメージを持てば、不必要なアッパー軌道を防止し、
安定したドライバーショットが打てるようになります。
≪まとめ≫
■ ドライバーは、アッパー軌道で打てば、打ち出し角度も高くなりキャリーが稼げて飛距離アップが望める。
■ アッパー軌道でのインパクトは、球の位置やスタンス幅、ティの高さなどを考えること。
■ 「アッパー軌道で振る」となると、過度にアッパーにしようとしてしまいがちだ。
「”結果的に”アッパー軌道になる」のが、ドライバーショットの良いスイングとなる。
■ 100切りを目指すスイング作りでは、「一発の飛び」は目指さない。
むしろ、ミスの少ない安定的な1打がほしい。
そのために、ティアップは、やや低めがおススメだ。
そのほうが、過度のアッパースイングを防げ、アイアンやフェアウェイウッドと同じ軌道で打てるからだ。
つまり、「フェアウェイウッドの1番」になるからだ。ロフト角も、10度以上はほしい。
了