100切りを最短で達成するスイング作りと練習法28
~シングルハンディ、競技ゴルファーにも効果的~
フェアウェイウッドが上手くなる方法
飛距離不足に悩んでいるはゴルファーは、
フェアウェイウッドを使いこなせるかどうかで、
スコアメイクに大きな差が出てくることを充分に実感していることでしょう。
特に女性ゴルファーは、飛距離が出ない方が多いため、
フェアウェイウッドを打ちこなせるとプレーがラクになります。
といって、「ではすぐに使ってみましょう」とはいかないのがゴルフですね。
狭いホールでは、ティショットでドライバーを使うのを止め、フェアウェイウッドで攻めることで、リスクを大きく減らすことができます。
パー4、パー5のティショットは、常にドライバーという考えを変えてみてもいいでしょう。
確実に大叩きは減るはずです。
ドライバーが不安で怖い場合は、ティショットで
フェアウェイウッドを代用すれば大きなミスを防ぐことができます。
リスクはドライバーよりもかなり少なく、
OBも減り100切り達成にグッと近づきます。
さあ、今回のお話を参考にして、フェアウェイウッドをコースで打ちこなしてください。
《フェアウェイウッドの機能や特長、使い方を知ると、ミスしなくなる!》
フェアウェイウッドは、ソール面積がアイアンよりも広く、
ダフりに強い形状になっています。
だから「滑らせるように打て」「ダフってもいい」と言われています。
ふつうは、ダフることはミスだと思ってしまうでしょう。
フェアウェイウッドはソールの面積が広いため、
インパクトで少々ダフっても、滑って振り抜けてくれます。
だから、ダフリを怖がってスイングすることはありません。
クラブの機能を知っておくだけで、ミスに強くなれます。
フェアウェイウッドは、シャフトが長いので、
スイング軌道はフラット(横振り)になってインパクトゾーンの入射角度も浅くなります。
フェアウェイウッドのクラブヘッドが地面を滑りやすくなる条件がそろっています。
フェアウェイウッドの正しい機能や特徴、使い方を知ると、発想が180度変わるでしょう。
最初から「軽くダフってもいい、構造的にはダフりにくいのだから」くらいに思って打てば、
失敗の不安が軽減されて思い切ってスイングできます。
ヘッドスピードが落ちることなく、芝の上をスルっと滑って振り抜けてくれます。
今までの「失敗」(に見える、そう思っていた)を、
「技術」にするゴルファーと、
「失敗」としか考えない(視点が狭く、知識不足)ゴルファーとでは、
1打に大きな差が出るのです。
《発想の転換でミスショットをナイスショットに変えてしまえる》
「ダフっていけない!」と思ってダフれば、
ためらってヘッドスピードが落ちたり、軌道がゆがんだりします。
または、相当鋭角な軌道(入射角)でインパクトしようとするので、
もし本当にダフれば地面に刺さってしまいます。つまり大ダフりです!
仮にダフらなくても、鋭角な入射角でしかインパクトされないので、
かなり低い弾道になってしまいます。こんな失敗の連続が、
ますますフェアウェイウッドの自信を失わせてしまいます。
フェアウェイウッドは、少々ダフってもいいと思って打つと、
少しくらいのダフりなら、本当に地面を滑ってミスにならないのです。
《3番ウッドが使いこなせる条件》
よく質問されるのが、
「2打目で、3番ウッドはどうすれば打ちこなせるか?」
ということです。
ドライバーの次に飛ばせる”可能性”のあるクラブですから、この質問は最もなことです。
フェアウェイウッドが打ちこなせる条件として、
1.ある程度のヘッドスピードがあり、
2.適正なスイング軌道の理解と技術を身に付けていること
が挙げられます。
3番ウッドを、2打目以降で地面から(ティアップしないで)打ちこなすには、
かなりのヘッドスピードと正確なスイング軌道が必要になりますから、
現時点で条件が満たされてないゴルファーは、
残念ながら3番ウッドの使用を見合わせましょう。
1.の「ある程度のヘッドスピード」とは、
ドライバーのヘッドスピードが40以上出せているかどうかです。
もし未満なら、3番ウッドではドライバーの次の飛距離を出せないでしょう。
しかし、3番ウッドをティアップして打てば、難易度が5番ウッド並になってきます。
現時点で3番ウッドを打てないゴルファーは、
パー3またはパー4のティショットから使っていくのをお勧めします。
2.は、ダフったりトップしたりしない、大きく曲げない、
といったスイングの基本的な技量とスイング理論の理解があることです。
3番ウッド→5番ウッド7番ウッド→9番ウッドになるにつれて、
ヘッドスピードと技量のレベルダウンがOKとなってきます。
《番手によってどのくらい飛距離が落ちるのか》
私は、フェアウェイウッドが苦手なゴルファーには、
2打目以降に使うクラブは5番ウッド以下にしましょうとアドバイスします。
7番ウッド、9番ウッドから取り組んでみてもいいでしょう。
5番ウッドや7番ウッドは、3番ウッドに比べると
かなり飛距離が落ちてしまうと思っていませんか?
実は、5番ウッドなら、飛距離は3番ウッドとそんなに大きく変わらないものです。
3番ウッドが苦手な人なら、5番ウッドの方がむしろミート率は高く、
球も上がりやすく圧倒的に打ちやすいので、
トータルでは3番ウッドに比べて飛距離は変わらないか、負けないでしょう。
7番ウッドや9番ウッドは、数字が大きいので飛ばないイメージがありますが、
3番ウッドと7番ウッドでは、飛距離の対比は、10:8くらいです。
ヘッドスピードが速くない方なら、むしろこの比率が逆転することがあるでしょう。
こういう知識を持つことでも、ウェイウッドでのミスを減らせるのです。
《フェアウェイウッドの構え方と打ち方》
アイアンの構え方からアレンジしていきます。
まず球の位置ですが、
「スタンスの中央に何を置くか」
で決めていきます。(アイアンとの対比)
アイアンの場合は、スタンスの中央に球を置きますが、
フェアウェイウッドはスタンス中央にヘッドを置きます。
結果的に球はやや左寄りになります。
スタンス幅は、アイアンよりやや広めでいいでしょう。
特別に広くしないしないことをおススメしまします。
苦手なクラブは、スタンス幅は狭めの方が、確実にミスは減らせます。
アイアンもフェアウェイウッドも打ち方は同じです。
フェアウェイウッドは、アイアンよりも
低い飛び出し角度をイメージしてください。
飛ばしたいときは、どうしても高く打ち上げたくなるが、フェアウェイウッドは、ロフト角はアイアンより低いので、打ち出し角度は、アイアンより低くイメージしましょう。
球の右側を見てインパクトすると、適正な打ち出し角度が得られます。
アドレスで軸が右に傾くので、球のやや右側を見てスイングすると、
番手なりの高さが出せるようになります。
そして、必ずフィニッシュを決めることです。
ラウンドでは、まずは苦手意識を取るために、
フェアウェイからでもティアップして進んでいくといいでしょう。
朝の練習場では、ティアップして、通常出せ得る距離の半分から打っていくと
効果的なウォーミングアップができます。
《正しい理解のポイント》
私の印象では、フェアウェイウッドが
苦手な人ほど、飛距離も方向性もと欲張って、
最高の結果ばかりイメージしているようです。
まずは、自分の技量に合った番手を選び、
まあまあの距離から打っていくことから始めます。
例えば、ナイスショットで180ヤード飛ぶなら、
最初は150ヤードからで良し、といった具合です。
「打ちこなそう」や「飛ばしたい」から、
まずはフェアウェイウッドが「嫌いではなくなった」
「まだ上手くはないけど、苦手意識は薄らいだ」を目指しましょう。
ライが悪かったり危ない状況だったりしたら、
3ウッド→5ウッド→7ウッドの順に下げていき、
さらには、アイアンを使うといった、
潔く目標を下方修正できる判断力も必要です。
つまり、場面や状況によって
フェアウェイウッドを使うのを控えるのも、立派な選択であり、
そういう考え方も打ち方の技術と同等以上に必要なのです。
無理にフェアウェイウッドを使って大惨事になり、
「あー、やっぱ使わなければよかった!」
とならないためにです。
プロでも無理な場面や自信がない状況では、
ウッドをアイアンに下げて狙います。
<まとめ>
■フェアウェイウッドは、ダフりに強く、キレイに打とうとしなくても
クラブヘッドのソールを滑らせるように打てば、ラクに打てる。
■ドライバーのヘッドスピードが40以下、200ヤード未満の飛距離の人は、
3番ウッドよりも5番ウッドがおススメ。
■フェアウェイウッドの構えは、アイアンの構え方を基準に変化させていく。
■場面や状況によっては、フェアウェイウッドを使わないのも選択肢。
あなたの100切り達成を心から応援します!
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