初心者ゴルファーのコースデビュー事情
初心者ゴルファーの教科書
「未経験者から、すぐに一人前のゴルファーになれる5ステップ」 ⇒ こちら
不安! 心配! 初めてコースに出ると、どうなってしまうのか??
「練習場で ”それなりに” 練習を積んできたので、何とかなるだろう」
コースデビューを目前にした方は、そう思っているのではないでしょうか。
ここでは、経験者の体験談やエピソードをご紹介し、「初めてのラウンド」の実情を探っていきましょう。
すでにコースデビューはしたけれど、まだ自信のない初心者ゴルファーにも読んでいただきたいです。
中には厳しい内容も含まれていますが、ゴルフの諸先輩たちから学んでいただき、
あなたのコースデビューに役立てていただければ幸いです。
しかし、やっぱり不安だし怖いことでしょう。
以下を読み進めていけば、コースデビューにむしろ期待や楽しみの方が上回りますよ!
ほとんど走り回っただけで、何も憶えていない
広々した緑の中で、仲間と気持ちよくボールを飛ばして楽しい♪
ゴルフって、そんなイメージでしょうか。
確かに、しっかりと練習と経験を積めば、楽しいスポーツとなります。
現実は、そう簡単にはいきません。
「心理面」と「疲れ具合」の2つの面で、経験者の声を簡単にまとめておきました。
■ 心理面
周囲の視線や自意識、打ち方に迷ったりで思考は硬直してしまい、落ち着いているつもりでも余裕はほぼ無かった。
事前に練習してきたことなど、ほぼできなかった・・・。芝と打席は全然違う。
■ 疲れ具合
肉体面より精神面の方が疲れた。何を、どうすればいいのかわからず「こうやろう」と思って動けば「違う!」と言われ、
「余計なことはしないようにしよう」と思えば、「早く早く! グズグズしない!」と怒られた。
肉体面より精神面の方がはるかに疲れた。
プレー・ラウンドの実際は、前にも後ろにも見ず知らずゴルファーたちがいて、どんどん進行していきます。
車の渋滞を想像してみてください。誰でも渋滞はイライラすることでしょう。
プレーに慣れていないあなたは、渋滞の先頭になっているかもしれません。
プレーのペースは上級者が基準
あなたは、一人でプレーしているのではなく、仲間とともに「1組」の一員としてプレーしています。
あなたがスムーズに進めなければ、同じ組の仲間も進めなくなります。
となると、見ず知らずの後ろの組の人たちはイライラしてくるでしょう。
ゴルフ場にクレームを入れられ、ゴルフ場の係の人に「進行を早くしてください!」と注意を受けることになります。
客なのに、なぜ注意されなければいけないのか?
それは、初心者も上級者もプレー代は同一だからです。
「初心者だから、そんなに急げない」が、あなたの言い分でしょう。一方ゴルフ場は、
「あなたがたが遅い分、もう1組分入れるはずなのに、入れなかった。1組分の売り上げが損だ」
が言い分です。だからといって、あなたたちの組が、2組分の料金を払いたくもないでしょう。
初心者ゴルファーには厳しいですが、ゴルフ場は上級者を基準に進行していくことになっているのです。
ほとんどのゴルフ場が、9ホール(ハーフ)で、2時間15分を推奨しています。
かくして、初心者ゴルファーは練習に励むことになっていきます。
しかし実情は、遅い組が多く、全体的にはスムーズに進行できていないようですが・・・。
落ち込むのは、まだ早い! 天才たちのエピソードから学ぼう
■ 野球の長嶋監督のデビュー戦は、3打席3三振。分野は違うけれど、天才でもデビューは大失敗。
■ 世界に名を成したプロゴルファーの青木功選手は、初めてゴルフクラブを振ったときは空振りだった!
子どもの頃キャディをしていて、お客さんの下手さを笑ったら、「お前打ってみろ」と言われ、
挑戦したら空振り。そこで火がつき、猛練習の末プロゴルファーになった。
「自分は天才とは違う!」という声が聞こえてきそうですが、
まずは、あなたの周りのゴルフの先輩たち最低3名以上の経験談を聞いてみましょう。
上手くいった人など、誰もいないはずです。「みんな最初は同じだったんだ」と思え、心が軽くなるでしょう。
意外? 「カートに乗って優雅に」とはいかないぞ!
コースデビュー~初心者レベルだと、かなり走り回ることになるでしょう。
打ち方よりも、まずはしっかり歩けることが基本です。
ゴルフプレーは、だいたい7~10キロは歩くか走ることになります。
ラウンド前に、ウォーキングして足を慣らしておかないと完走できないかもしれません。
ゴルフシューズは、あまり安物はおすすめしません。
最低1万円以上のシューズにすると、足の疲れも軽減されます。
初心者ゴルファーが迷惑をかける行動とは?
とにかくスコアをつけようとする。これが ”迷惑” の原因の一つになる。
コースデビュー時に、「よく数えたね」という程のスコアを付けている人がいるが、感心しません。
「記念にスコアをつけたい」の気持ちはわかりますが、コースデビュー段階でスコアをつける意味や価値はないのです。
そんな暇があるなら、他の人の動作やプレーを観察して、ノートに記入していきましょう。
現時点でできないことは「あきらめる」ことです。「あきらめる」とは、たとえば、
■ 急な傾斜地に球がある。
■ バンカーから2回以上打っても出ないとき。
■ 深いラフ(芝が長いエリア)で球が見つからない時。
こんな場合は、球を手で打ちやすい場所に移動させたり、見つかりそうになければ、
放棄してポケットから球を出してプレーを続行したりすることです。
これが最も迷惑をかけないし、早くプレーすることになります。
もちろん、正式なルールはありますが、コースデビュー者が、
正式なルールを忠実に守っていたら、大変時間がかかってしまいます。
こういう ”潔い” 判断が早い初心者は、上級者に好かれます。だから次も誘ってもらえるのです。
技術もないのに、いちいちスコアにこだわる初心者は、次には同じ人に連れて行ってもらえないことでしょう。
「ルールを守っていない」と思われるのは嫌だから、ちゃんと正規にプレーしたい?
上手い人は、初心者に対して、忠実にルールを守ってほしいとは思っていません。
だって、あなたは初心者で、何も知らなくて、余裕もないことを百も承知だからです。
むしろ、オマケして球を移動させたりして打ってもらったほうが喜ばれる。
そういった「初心者用のルール」的なことを、事前に提案・お願いしておくと大変喜ばれる。
下手なことは迷惑ではない
あなたは、
「自分が下手で、みんな嫌がっているんじゃないだろうか・・・」
「迷惑だと思われていないだろうか」
と心配かもしれません。しかし、ほとんどの人は、
実はあなたのような人がいることで「自分より下手な人がいて、よかった」と自尊心を満たしているのが本音です。
あなたは、自分の下手さが他人の迷惑になっているかも、と余計な心配をしていたかもしれませんが、
むしろ「他人の優越感に貢献していた」と知って悔しくなることでしょう。
だから、「下手なこと」に変に遠慮することはないのです。
では、どんな人が迷惑な初心者でしょうか?
ずばり、遅い人です。
初心者だから仕方ない? それはゴルフでは通用しないことは前述しました。
本サイトの「初心者ルール」を適用すれば、スムーズに進むでしょう。
初心者ゴルファーが楽しくデビューできるための提案
■ 3段階式プレーがおススメ
1段階目:見学プレー(本コースで、ほぼプレーはせずにプレーの流れを実感する)
2段階目:ショートコースプレー(本コースのミニチュア版コース)
3段階目:18ホールの本コースでプレー(プレーヤーとして、皆に交じってプレー)
【補足】
5回~10回目のラウンドくらいまで「初心者専用ルール」でプレーしていくことを推奨します。
その後、自信がつき、決意が固まれば、正式なルールで完全プレーを目指しましょう。
これこそが、本当の意味でのコースデビューと言っていいでしょう。
【まとめ】
「まだ、打てないのでコースデビューは早い」
「もう少し上手くなってから、コースに行きたい」
ラウンド未経験者にコースデビューをすすめると、上のようなコメントがかえってきます。
まだ打てなくても、早くコースに出たほうがいいのです。
なぜなら、コースに出ると今後やるべきことが見えてきて、練習が効率的になるからです。
もちろん、不安があるのは理解できます。
だから、「初心者専用ルール」や「迷惑って、どんなこと?」を説明してきました。
練習場の打席でどれだけ上手く打てるようになっても、初めてのラウンドでは歯が立たないでしょう。
練習場で数年練習した人と、練習を始めて数か月の人とが、同じ組でコースデビューしたことがあります。
結果は、両者同じようなスコアでした。その後はだんだん差が出てくるのですが、
やはりコースデビューは、早い程今後の上達も早くなるという好例です。
このサイトの初心者対象の記事を熟読していただき、1日も早くコースデビューしてください!