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2023年3月

vol.74 曲がるラインと下りのパッティングの実践編

100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン

 

vol.74
■ 記事一覧(~vol.89まで)はこちら

 

約2メートルのスライスラインという場面です。

 

2017828121447.jpg

スライスラインは、パターヘッドをカップの方に出しやすく
カップの右に外しやすいものです。

スライスラインでは、パターヘッドはカップの左に出していき、
球もカップの左に打ち出していきます。

 

スライスラインを入れるちょっとしたコツは、
インパクトで、真っ直ぐなラインよりもトゥ側を

少しだけ返して(左に向ける)あげるといいでしょう。

スライスラインを決めるコツ

インパクトの瞬間、パターヘッドをカップの方向に出さず、打ち出しライン上に出すようにする。
球から15~30㎝以内に打ち出すスパット(目印)をイメージすると良い。

 

 

約3メートルのフックラインという場面です

 

2017828125319.jpg

フックラインは、より傾斜が強くなると、
カップに対してお尻を向けることになってしまいます。

カップが見えにくくなってしまうので、
インパクトの瞬間、どうしても顔が
早く上がってしまいやすいのです。

スライスライン同様、曲がりの頂点に向かう
ラインに対して打ち出す
ことがポイントです。

 

≪フックラインを決めるコツ≫

フックラインの構えでは、カップが見えにくくなる。
インパクトの瞬間、ヘッドアップしないように心がけたい。
ややトゥ側でヒットしてあげると、ラインに乗せやすい。

 

 

 

キツい下りの場面です

下り傾斜の度合いにもよりますが、カップの手前で止めるイメージを持ちましょう

 

201792122550.jpg

下りのパッティングは、見た目の距離よりも
勢いがついて転がってしまうのです。

カップ手前に芝の色が変わったポイントやゴミなど、
目印になるようなモノを見つけます。

ここでは、オレンジボールを目印の外側に置いています。

 

2017921225538.jpg

目印の球までの距離感で打てば、後は惰性で届いてくれるでしょう。
加速してしまったら、「止まってくれ!」と念じるしかありません。

特に強い下り傾斜の場合は、インパクトで
球を1~2回転だけさせるイメージで!

 

【まとめ】

曲がるラインの注意点は、

■ カップに向かって構えない。
■ 打つ瞬間にカップに向かって打ち出さない

ことです。

 

下りのラインは、グリーンのスピードによりによりますが、
よほどの傾斜でなければ、そんなに恐れることはないでしょう。

 

 

 

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vol.75 ロングパットの距離感を養う

100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン

 
vol.75
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距離感を養う練習法

この練習は、打ち出しから球が止まるまで、どのくらいのスピードで
球が転がっていったかの距離感が映像で記憶できます。
特に、打ち出しのスピードを記憶しておくことで、距離感が確実に高まります。

 

2017826222440.jpg

練習グリーンで無造作に適当な距離を打ってみる。
ポイントは、目標を見ながら打つこと。

打ち出しから止まるまでどのくらいのスピードで
転がっていったかの映像が残りやすくなる。

2017826222518.jpg

打ち出しのスピードを映像で記憶しておく。

球が止まるまでの秒数を数えておくと、
距離感を身体に刻みこめる。

 

 

ショートしない打ち方

ロングパットでショートしてしまうと、ガッカリしてしまうものです。
3パットの可能性が高まってしまう不安に襲われます。

ショートしない、球の転がりを強める打ち方をお教えしましょう。

 

201783123514.jpg

左足体重にしてハンドファーストの構えを強める

通常の構えよりも強くインパクトでき、
長い距離でもショートしなくなるでしょう。

 

2017831235221.jpg

通常より鋭角に上げていく

2017831235247.jpg

フォローは小さく、上からヒット!


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vol.66 アプローチの打ち方は、手首を固定すべきなのか?

100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン

 

vol.66
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アプローチの手首の使い方の実際


グリーン周りのアプローチショットを失敗すると、すかさず、

手首を使うからだよ」「手首の使い過ぎ

と、言われたことはありませんか? 
一番自在に動く手首を固定してスイングすることは、他の部位にかなり負荷がかかります。
 
2018101151354.jpg

ここをしっかりと固定してしまい、
ロボットのようなスイング動作に
なってしまっているゴルファーを
多く見かけます。

 

 

ピッチングウェッジやサンドウェッジは、非常に重たいヘッドがシャフトについています。

「手首を使った変な打ち方の初心者の頃の方が、アプローチはもっと寄っていたのに・・・」

と、実感しているゴルファーも多いことでしょう。 
 

身体の他の部位に負荷がかかるとは?
プロや上級者は、アプローチショットで手首を、

■ 完全に使うことを抑える
■ わずかに使う
■ かなり使う
 
の3種類を、文字通り使い分けていきます。
通常は、アプローチショットで手首を使うことは悪いことのように思われているようですが、
決してそうではないことを、まず理解してください。手首の悪い使い方と正しい使い方があり、
両者の違いが理解できるよう解説していきます。
 
 
 
「手首の動きを完全に抑える」と、腹筋や背筋、太ももに結構な負荷がかかります。
フィニッシュでは、ほぼ全体重が左足にかかり、
スクワットをしている感覚に近いでしょう。
 
ほとんどのゴルファーが、この負荷を嫌がり伸び上がってしまいます。
だから当たらない、そして手首をコネるように使って小手先で当てようとします。
 
手首の動きを抑えた打ち方のメリットは、
■ インパクトゾーンの入射角や最下点が安定し、
■ 出球の高さやスピンの量が一定化・安定化し、
■ 常に同じ弾道が打てるようになります。

手首の動きを抑えた打ち方のデメリット(注意点)は、
■ 「抑える」という言葉のイメージから、手足をガチガチに固めてしまう。
■ 結果、力んでミスになってしまうことです。
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
ゴルフの技術を伝える表現は大変難しいものです。
アベレージゴルファーのみなさんは、「手首は使ってはいけない」と、
強制的な制限をかけられたような感覚”になっていないでしょうか?
 
 
「アプローチショットは手首を固定して打て」という定説の逆の意味は、
普通にアプローチのスイングをすれば、手首を使ってしまうもの
ということなのでしょう。
 
だから、「使わないように」と伝わってきたのだと、私は推測していますが、
ここが我流スイングへの落とし穴になっているのです。
 
ピッチングウェッジやサンドウェッジのような、
細いシャフトの先にあれだけ重いヘッドがついているのだから、
そもそも手首を使ってしまうのが普通だと考えてみてください。
そう考えられたら、いずれ「手首を使わない」アプローチショットができるようになります。
 
自分流スイング作りでのアプローチショットの考え方は、「手首を使ってはいけない」と考えず、
アプローチが巧くなるほど「手首は使いたくなくなる」のです。
 
 
2018101151237.jpg

【手首の動きを抑えた打ち方】

ここを理解せず、定説を信じて
ロボットのようなアプローチショットを
続けていれば、いずれはアプローチイップスという
手が動かなくなる「ゴルフの病」にかかってしまいます。

 

これは、我流スイングよりももっと怖いことなのです。
 
 
手首を使わない打ち方の実際
手首を固定してスイングする方法ですが、相当練習を積まないと、
フットワークや腰の動きが難しく、ロボットみたいな動きになってしまい、
かえってミスしやすくなるでしょう。
 
201810115338.jpg

【手首を少し使った打ち方】

本来「動いてしまう」手首を軽く使ってあげれば
スムースなスイングができます。

左の画像の打ち方は、手首が使われていますが、
これくらいは問題ありません。

100切り達成を目指す自分流スイング作りでは、
アプローチショットで手首を固定することにこだわりません。

 

しかし、手首の使い方にも「これくらいまで」という目安があります。
 
 
自分流スイングへの転換のコツ   
自分流スイング理論からアレンジしたアプローチショットの打ち方をみていきましょう。
構え方が大きなポイントです。アプローチショットは、
構え方で結果がほとんど決まるといっても過言ではありません。
 
ポイントは、
 
201810115454.jpg

 1.「小さい前へならえ」の形から、

201810115557.jpg

 2.ソールできるまで前傾していきます。

ヒジとワキは、軽く接触していることがポイントです。

201810115721.jpg

3.球の位置は、つま先から靴一つ分程度の間隔。

球と身体との間隔が遠すぎると、
手首の動きが過剰になりやすい。

ヒジをワキに固定して手首を使うのなら、アプローチショットでは大きなミスは出ません
「小さい前へならえ」の構えだと、手首の動きが自然に制限されてきます。
 
スイング中はグリップエンドがおへそを指していれば、
必要以上に手首が使われていないと自分流スイング作りでは考えます。
身体への負荷も少なく、誰でもラクに打てるようになります。
 
ワキとヒジをはなして手首を使うと、スイングはコントロール不能となり、かなり不安定になります。
 
 
201810115833.jpg

ここまで手首の動きが大きいのは良くない

 

私が教えてきたジュニアゴルファーたちは、
最初は例外なく手首を大きく使ってアプローチしていました。

いずれ彼らが上達していき、手首の適切な使い方を習得し、
プロになっていくかもしれません。

 

現在活躍しているプロゴルファーも、ジュニア時代にはきっと手首を使っていたと思われます。
 
 
自分流スイング作りでは、「アプローチ+2パット圏内に寄せる」を前提としています。
ゴルフ本のレッスン記事やテレビの解説は、「アプローチ+1パット」を前提にした場合でしょう。
 
本サイトは、練習量もコースに行ける回数も少ないゴルファーが対象なので、
理想論よりも現実策を目指していきます。
 
 

正しい解釈へのポイント

 
自分流スイング作りのアプローチショットでは、
 
「手首を使うな」より、
 
手首を使わないほうが良いが、過剰に使わなければOK
 
くらいの理解で良いのです。
 
プロゴルファーは、長年の練習で、手首の角度が固定でき、
その分、身体や足をかなり巧く使えるようになっています。
 
この「本来動いてしまうのが普通」の手首を動かさないで
ヘッドの運動量を出すのは、かなり難しい動きです。
 
下半身や腰の巧みなフットワークが必要なので、
自分流スイング作りでは手首を固定して打つまでは求めません。
 
 
まとめ
手首を使わない理想の打ち方を、最初から練習したほうが、近道と思うかもしれません。
しかし、そのレベルに到達するには、クラブの動きと身体の動きとの深い理解と、
多くの経験や練習量が必要です。
 
上達してくれば、手首の動きを次第に
「使いたくなくなる」→「自然と使わなくなった」
という過程をたどっていくものなのです。
 
 
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vol.65 アプローチショットの距離感はどうやって良くするの?

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vol.65
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アプローチの距離感向上は、旗をオーバーさせること

 

2018102811271.jpg

アプローチショットは、

グリーンの手前から攻めろ
 
が定説になっているようです。または、
 
(カップ)はオーバーさせるな

もよく聞きます。

 

 
グリーンの形状は、手前から奥に上がっている場合が多いです。
アプローチショットで、旗の奥にボールを打ってしまった場合、
下り傾斜のパッティングが残ることになります。
 
 
下り傾斜は、球の転がりが速く、
大オーバーしてしまうのではというイメージがあるので
それを避けるためにこの定説(表現)が生まれたものと思われます。
 
 
基本的には、パッティングは下りよりも上りの方がやさしいと言われるからです。
アベレージゴルファーのアプローチを拝見していると、
「手前から」を意識しすぎて、カップに “かなり ”ショートしています。
「自分の打ち方が悪いのでは・・・・」と自信を失ってしまうようです。
 
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
「手前から」の定説を意識し過ぎて、極端に旗をオーバーすることを恐れていては、
インパクトで、常にためらってヘッドの動きを緩めてしまうクセがついてしまい、
ダフったりトップしたりの繰り返しになってしまいます。
 
これでは、いつまでたってもアプローチショットの距離感が身につきません。
我流スイングのアプローチショットに陥るだけでとどまらず、
アプローチイップスという、手が動かなくなってしまうことになりかねません。
 
 
テレビのゴルフ中継の解説で、
「グリーンの奥からは速くて止まらない」を聞いたことがあるでしょう。
 
 
20181028113118.jpg

【かなり左足が下がっている状況】   

しかし、グリーンの奥やカップの上から
球が止まらない程速いのは、
トーナメントセッティングくらいか、
またはかなりの急斜面くらいです。
もちろん、そんな場面では、手前からでいいでしょう。

 
通常の一般営業では、奥からボールが止まらないくらい
速いことはめったにないものです。

 

こんな表現が耳に残ってしまい、カップをオーバーさせることを
不必要に怖がってしまうようになったものと推察します。
 
 
「手前から」攻めてばかりいては、何年経っても手前にしか打てないでしょう。
「自分は弱気だから」や「気持ちが弱い」という精神論で
片づけてしまっている会話を耳にしますが、
精神論より「アプローチショットの基本技術と考え方」が問題だと私は思います。

 
 
自分流スイングへの転換のコツ
 
2018102811365.jpg

自分流スイング作りでは「手前から攻めろ」は、
フルショットの距離でグリーンを狙う状況から適用すると考え、
アプローチショットでは、
まずは旗をオーバーさせる練習をすることです。 

 
 

 

20181028113649.jpg

 “わざとオーバーさせることを恐れない”ことが、
自分流スイング作りでの距離感をつかむコツです。

 

仮にオーバーしたとしても、そのオーバーした距離と、
いつもなじみのショートした距離を比べてみてください。
オーバーした距離の方が、ショートした距離よりもかなり短くないですか? 
 
 
いつもショートしている人は、「いつものことだから」と、
旗にショートしても妙に納得してしまっています。
よくあることだからと、慢性的な距離感のショートに慣れてしまっているです。
 
 
私がレッスン中に感じることは、オーバーすることは、同じミスでもなじみが薄いから、
ほんの少しオーバーしただけでも過敏になってしまうことです。
 
その理由はやはり、
 
「旗の奥からは、下りが残ってしまい、パッティングが難しくなる」
 
と根強く思っているからでしょう。また、ショートする人は、
サンドウェッジばかりでアプローチショットしている傾向があります。
 
ピッチングウェッジに換えてみるだけで簡単に距離感が良くなることもあります。
 
 
 
 
距離感を上げるには、「足し算よりも引き算」≫
まずは、「ピッタリ寄せよう」という願望は後回しにして、
アプローチショットでわざと旗をオーバーさせることから実践してみましょう。
 
通常営業のゴルフ場では、止まらないほど速いグリーンはめったにないとお話しました。
私のレッスンの経験では、いつも旗にショートしている人が、
だんだん距離感が合っていくことはありませんでした
 
逆に、まずは旗をオーバーさせることを実践し、
オーバーした分を「引いていく」ことに挑戦した人は、
必ず距離感が良くなっています。
 
届かない、足りないところから足していく「足し算」よりも、
オーバーして余った分を引いていく「引き算」のほうが、距離感が良くなるのです。
 
 
 
 

正しい解釈のポイント

20181028114148.jpg

アプローチの距離感が悪いゴルファーは、
落下地点をきちんと設定していないことが多いです。
常に旗だけを見て狙っています。

 

 

目から、旗までの距離がインプットされてしまい、
旗までの距離感の振り幅になってしまい、飛び過ぎてしまうのです。
 
これでは、怖さばかり残り、手前から手前からと
ショートするクセがついてしまうのは当然です。
 
 
サンドウェッジを使ってショートしている人は、
ピッチングウェッジか9番アイアンに変えてみましょう。
サンドウェッジよりも確実に前に行ってくれます。
 
落下地点を、球と旗の中間付近に設定すれば、自ずと振り幅が適正になり、
サンドウェッジで打つよりラクに寄せられます。
 
 
自分流スイング作りの段階では、「アプローチ+2パット」の結果で充分です。
まずは旗をオーバーさせることを受け入れてください。
気楽に打てて距離感がよくなることを保障します。
 
 
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vol.64 SWでのアプローチは、PWやAWより難しいのか?

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vol.64
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サンドウェッジでのアプローチショットの実際    

サンドウェッジでのアプローチを苦手にしているゴルファーが多いようです。
「アプローチでもう少し寄せられれば、100切りが達成できるのに・・・」との声が聞こえてきます。
 
2020717192354.jpg

そのために、サンドウェッジアプローチを
実践しているのですが、
どうも上手くいかない。

なぜだか、大半が大ショートしてしまう・・・。
そして苦手意識が先になってしまっている。

 

← サンドウェッジでの30ヤードのアプローチショット

上級者ゴルファーは、アプローチショットでサンドウェッジを多用・駆使しています。
アベレージゴルファーがなぜ、サンドウェッジを上手く使いこなせないのか?
やはり、サンドウェッジは難しいのか?

 
 
サンドウェッジが苦手なアベレージゴルファーのゴルフ談義を聞いていると、
サンドウェッジだと距離が合わない」「球の下をくぐってしまう
とのことです。サンドウェッジを使えるには、特別な技術が必要だと
思っている傾向があるようですが、あなたはどうでしょうか?
 
 
サンドウェッジが最適な場面
およそ、旗まで50ヤード以内の下記のような場面を想定します。
 
202071892254.jpg
■ グリーンエッジと旗までの距離が、グリーンエッジと球までの距離より短い場合
 
■ 例えば、バンカー越えで旗がグリーンエッジから近い場所に位置している場合
 
■ グリーンが砲台状になっていて、旗がグリーンエッジから近い場所に位置している場合
 

 

まとめると、落下地点を境に、ランよりもキャリーの長さが必要な状況ということになります。
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
アベレージゴルファーが、なぜサンドウェッジを難しく感じるのか?
私のレッスン経験から、以下を挙げてみます。

 
 そう言われているから、「難しいのだ」という思い込み。
 
 フワッと球を上げようと、すくい上げる打ち方になってしまい、
  リーディングエッジが球に当たりトップしてしまうから。

 
 ロフト角が多い分、イメージしている弾道より高く、
  ソフトな弾道になり、かなりショートしてしまうから。

 
 ピッチングウェッジより、飛ばない分、近い距離でも大きく速く振らないといけないので、
  その怖さからか、スイングの途中でためらってのミスが多い
 
このような理由が主でした。上記の理由に至った原因を探っていきましょう。
 
 
 
最初にアプローチをおぼえたクラブは?

2020717193122.jpg

ピッチングウェッジを中心に、
7番アイアンやパターでのアプローチも
おぼえていくといいでしょう。

 最初にアプローチショットを習ったときに使ったクラブはおぼえていますか?
ほとんどのゴルファーは、ピッチングウェッジを使うように教わったと思われます。 

実は、そのクラブが打ち方の基準になっているのです。それは決して悪いことではありませんが、
理解すべきは、基準で固定化してしまうことの良し悪しです。
 
 
基準で固定化」の解説をしてみましょう。
打つ前は、今まで打ってきた弾道のイメージが残っています。そのイメージが元になって、
これから狙う場面で「こういう弾道で旗に寄せていきたい」とイメージするのがパターンです。
 
2020717211217.jpg

赤線がサンドウェッジの打ち出しの高さ

青線がピッチングウェッジの打ち出しの高さ

 これは、知らなくても、自然にそうなっていきます
初心者の頃に定着してしまったピッチングウェッジの弾道のイメージで固定されてしまっているのです。
 
 
 ピッチングウェッジとサンドウェッジとでは、弾道のイメージが少し違ってくるのです。
これらの理解不足こそが、上記に挙げたサンドウェッジが苦手に至ってしまった原因であり、
アプローチ的我流スイングへの落とし穴だったのです。
 
 
 
自分流スイングへの転換のコツ
サンドウェッジでのアプローチが苦手な人は、弾道のイメージの基準が、
ピッチングウェッジになってしまっているので、サンドウェッジの弾道の特徴とイメージを知ることです。
悪い意味での基準を外し、基準から派生していく、という考え方を理解しましょう。
 
基準から派生していくとは、
■ ピッチングウェッジの弾道を再確認する。
■ サンドウェッジの弾道と比較して、それぞれの違いを把握する。
■ サンドウェッジの弾道のイメージでアプローチのプランを立てる。
 
2020717211354.jpg

青線がサンドウェッジの弾道イメージ線

赤線がピッチングウェッジの弾道イメージ線

 ことです。つまり、ピッチングウェッジとサンドウェッジの2種類の基準を作ることです。
以下に、ピッチングウェッジとサンドウェッジの違いを解説します。

 
 
 
ピッチングウェッジとサンドウェッジの弾道の特徴と比較
弾道の特徴を、「高さ」と「速さ(勢い)」の2つの視点で見ていくと、今後のイメージ作りに役立ちます。
ピッチングウェッジとサンドウェッジの弾道の「高さ」と「速さ(勢い)」を比較してみましょう。
 

ピッチングウェッジ

■ 弾道の高さ

キャリー1メートルにつき約10センチの目安。キャリー5メートルなら、約50センチの高さになる。

■ 弾道の速さ(勢い)

2020717194728.jpg

腰を低くして、下手投げで5メートル投げた弾道より、少し速いイメージ。
練習場ででもできるので、試してみましょう。

 

サンドウェッジ

■ 弾道の高さ(落下地点、ラン)

202071894713.jpg

赤い線がピッチングウェッジの打ち出しの高さ
落下地点、
点線がラン

青い線がサンドウェッジの打ち出しの高さ、
が落下地点、
点線がラン

 感覚的に、ピッチングウェッジよりも2割程度高くなるイメージ。
同じ強さで打ったとしたら、2割程度飛距離が落ちる

 

■ 弾道の速さ(勢い)

感覚的に、ピッチングウェッジよりも2割程度遅くなるイメージ。

 

つまり、カップまで20ヤードを狙う場合、ピッチングウェッジとサンドウェッジとでは、
振り幅の大きさや、打落下地点も違ってくるのです。
 
その特徴の違いを元にしたアプローチの距離感をつかむ方法がありますので、
下記を参考にしてください。

 

    アプローチショットの距離感が抜群に身につく秘伝方程式の解説は、⇒ こちら

 

 

サンドウェッジの機能や特徴を知ればアプローチの強い武器になる
サンドウェッジは、ソールの幅がピッチングウェッジと比べて特に広いので、
機能的には地面に潜っていきにくい構造になっています。

 
202071810426.jpg
サンドウェッジは、バンカーショットで
多用すると思いますが、
ソール機能によって、砂の中に潜って
いきにくい
ことはご存じでしょう。
 
この機能によって、アプローチでもダフりにくく、
芝を滑りやすいのです。
 サンドウェッジの正しい機能や特徴、使い方を学ぶと、アプローチでの大きな武器になります。
サンドウェッジをバンカーショットだけにしか使わないのは、実にもったいないことです。
 
サンドウェッジでのアプローチは、
軽くダフってもいい。機能的には地面に潜りにくいのだから
くらいに思って打てば、ためらわずスイングできるので、スルッと芝の上を滑って簡単に打てるのです。
 
今までのミス(に見える、ミスと考えていた)を技にする人と、
ミスとしか考えない(視野が狭く知識不足)人とでは、1打に大きく差が出るのです。
 
 
サンドウェッジは、ピッチングウェッジと比較すると、
球が前に飛んでいく力が少なくなり、上へ上へとあがっていきます。

サンドウェッジでのアプローチが苦手な人は、フェースが球の下をくぐり抜けてしまうようで、
打った感じがしない
、と言います。
それは本人がイメージしている球筋よりも、
飛び出しが高く、勢いも弱く、飛んでいくスピードが弱いからでしょう。
 
いつも旗に対してショート気味の人は、余計にサンドウェッジを使えていないようです。
一番飛ばないクラブなので、よりショートしやすいからです。
 
サンドウェッジでピッチングウェッジと同じだけ飛ばそうとするには、
より振り幅を大きくしなければならないので、
ピッチングウェッジで距離感をつかんできた人には、
「飛び過ぎてしまう」という不安や恐怖感があるものと考えられます。
 
サンドウェッジでアプローチしたときの弾道の特徴は次のようなものが挙げられます。
 
2020717213431.jpg

・球を高く上げられる

・落下したら、すぐ止まる

 これらの弾道の特徴は、たとえばバンカー越えで、旗がグリーンエッジから近いような状況で求められます。
 
 
 

正しい理解のポイント

■ 打ち方は基本的に同じだが、SWは「ソール機能を使う」ことをおぼえる。
 
■ ロフトがあるので、インパクトでは、飛ばすクラブとの打感が違ってくる。
 「ヒットする」から、「球を擦る」、「球がフェース面を滑っていく」感じになる。
 
■ 一番シャフトが短いので、一番振りやすい。だから、難しくはない。
  反面、一番飛ばないので、一番大きく振らなければならない。
 
 
 
 
まとめ≫ 
ミスで終わらせるか、ミスを「技」にしてしまうか
 
テレビの試合では、プロはアプローチではほとんどサンドウェッジを使っていますね。
なぜならグリーンが硬くて速いから、スピンと高さが必要で、SW以外では寄せられないからです。
 
ピッチングウェッジとサンドウェッジ、それぞれのクラブの弾道の特徴や違いを知り、
それぞれをイメージできるようになることです。
 
狙う場面に対して、どちらのクラブの弾道が寄せやすいかを判断できるよう経験を積んでいきましょう。
特に、サンドウェッジが巧く使えると、アプローチショットの技術が飛躍的に上がり、一気に80台を狙えます。
 
あなたもサンドウェッジを使いこなせて、アプローチ名人の仲間入りができるかも!
 
 
vol.64
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vol.63 ランニングアプローチは、距離感を合わせにくいのか?

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vol.63
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推奨されているランニングアプローチ

 

2020711132840.jpg

初心者の頃は、「アプローチはウェッジで打つ」と決めていた、
またはそう習った人が多いと思います。

少し上達すると、「7番アイアンで転がして寄せろ」と
言われたことがあるでしょう。

 

 

レッスン記事でも、
なるべく球は上げず、できるだけ転がしましょう。転がしたほうが距離感が合いやすくなります
と推奨されています。
 
しかし、テレビのトーナメント中継を観ていると、プロはアプローチではサンドウェッジを多用し、
ランニングアプローチのシーンはほとんど見られません。
それなのに、なぜランニングアプローチが推奨されるのでしょうか?
 
「ランニングアプローチをしろと言われるので、実際やってみたら、
  打球の勢いが強過ぎて距離感がわからない。かえって難しい」

とよく言われるのが実状です。
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
 
≪「基準」と「ものさし」
ランニングアプローチがあまりにも難しいという声が多いので、ひょっとして、

「アプローチは球を上げるものだとイメージしているのでは?」

と私は推測し、習っていただいている方に聞いてみました。
やはり、ランニングが苦手な人は、ピッチングウェッジやサンドウェッジで
アプローチしているイメージで、ランニングアプローチをしていたようです。
 
2020711135651.jpg

赤い線が、ピッチングWの飛び出し角度のイメージ

青い線が、7番アイアンの飛び出し角度のイメージ

 

7番アイアンでのアプローチショットの弾道は、ピッチングウェッジの弾道の半分くらいの高さだと思ってください。

 つまり、アプローチの弾道のイメージの基準がピッチングウェッジやサンドウェッジだったわけです。
 
人間は、基準をもとに動いていくことが多いので、ある程度の上級者でないと、
スイングの「振り幅のものさし」は多く持っていません。

基準は必要ですが、一つの基準に固定され過ぎると、応用や派生が利かなくなります。
ここでの派生とは、ピッチングウェッジがアプローチの(一つの)基準だとしたら、
その基準のイメージに固定され、7番アイアンの打ち方もピッチングのようになってしまうことです。
これこそが、アプローチ的我流スイングへの落とし穴になってしまいます。  
 
 

振り幅の違いを知る

同じ球の位置から、同じ旗の位置までを打つ場合の、ピッチングウェッジと7番アイアンとの振り幅の比較

2020711153241.jpg

ピッチングウェッジのバックスイング

2020711153328.jpg

7番アイアンのバックスイング

 たとえば、7番アイアンのアプローチだと、サンドウェッジの振り幅の3分の1程度で同じ距離に到達できます。
ウェッジ類の振り幅が基準で7番アイアンでアプローチすると、大オーバーしてしまうわけです。
 
7番アイアンでのランニングアプローチは、少し練習すれば、大きな振り幅のウェッジ類よりも、
確実に球にコンタクトできるようになり、ミスをかなり減らせます。
 
振り幅が小さくなるので、フォームにクセや個性が出にくく
自分流スイング作りでは最もやさしいスイングになります。
 
2020711135720.jpg

赤い点がピッチングウェッジの落下地点のイメージ

青い点が7番アイアンの落下地点のイメージ

 

 カップまで20ヤードを狙う場合、ピッチングウェッジと7番アイアンとでは、
振り幅の大きさや落下地点の設定もかなり違うのです。
 
 
 
自分流スイングへの転換のコツ
 
ランニングアプローチは、小さな振り幅ゆえに確実にミスが減る
振り幅や強弱も、サンドウェッジの3分の1くらいでいいので、
構え方と打ち方、距離感さえ注意すれば、簡単にコツがつかめるでしょう。
 
構え方のポイントは、
 
■ 球の近くに立つこと
■ スタンス幅は狭く

この2点です。目安として、
 
2020711162415.jpg

スタンス幅は、こぶし1つ分程度

2020711162326.jpg

球との距離は、つま先から1足分

簡単で再現性の高い構えの方法を見つけることです。
 
 
弾道の高さや球の勢いの特徴
ピッチングウェッジと7番アイアンとで、弾道の高さと勢いを比較してみましょう。
 
ピッチングウェッジ】
 
■ 弾道の高さ:キャリー1メートルにつき、およそ10センチが目安。
        キャリー10メートルなら、およそ1メートルの高さをイメージする。
 
■ 弾道の勢い:距離感が合わない人ほど、ゆっくりな弾道をイメージしがち。意外と勢いがある。

 

7番アイアン】

■ 弾道の高さ:最大の高さでヒザくらいまで。基本は、くるぶし付近の高さをイメージ。

■ 弾道の勢い:ピッチングウェッジより、かなり勢いある弾道をイメージしておく。

 
 
 
距離感合わせの方程式
アプローチの距離感がなかなか合わない人は、漠然と旗までの距離をイメージしてしまっています。
距離感を合わせるキーワードは、「落下地点」「キャリー」「ラン」です。
 
2020711164020.jpg

旗を見ている。これはNG。

 構えてから旗に視線が移ると、無意識に旗に距離感を合わせてしまうものです。
すると、どうしても振り幅が大きくなってしまいます。
 
落下地点に視線を合わせ、そこまでの距離を打てば、あとは転がって旗に寄っていきます。
この方法だと、振り幅は大きくなることはありません。
 
2020711164059.jpg

落下地点を見ているのが正しい。

 
7番アイアンでは、球から旗までの距離全体を10としたら、キャリーが3でランが7のイメージでいいでしょう。
しかしあくまでも目安であり、ピタッと寄せるには、さらに第6感が必要です。
グリーンのスピードは常に一定ではありませんから、いつも3:7が当てはまるわけではないからです。
 
この方法は100切り達成を目指すレベル向けなので、寄せて2パットでOK。
ベタピンまでは望まず、結果的にベタピンになったら、うれしいな、くらいで臨みましょう。
プレッシャーも減って案外ベタピンに寄ることが多くなるかもしれません。
 
 
 

正しい理解のポイント

 
ランニングアプローチが効果的な場面

2020711134538.jpg

ランニングアプローチに適した場面

 基本的には、球からグリーンエッジまでの距離が短く、旗の位置がグリーン真ん中~奥の場合です。
キャリーが少なく、ランが多く出せる状況に適しています。
 
特に、ライが悪い状況だとウェッジ系では打ちにくくミスしやすくなります。
7番アイアンのランニングだと、悪いライでも球にコンタクトしやすく、ミスしにくいです。
 

アプローチショットの球の落下地点の基本は、グリーン上ですが、
7番アイアンでのアプローチショットの、キャリーのファーストバウンド~セカンドバウンドが、
グリーン上ではなくても、よほど芝が伸びているとか、深いラフ以外なら球の勢いはわずかしか衰えません
 
ランニングアプローチは、基本形をマスターすると、バンカー越えや池越えで使えないくらいで、
ほとんどの場面で使え、砲台グリーンと呼ばれている場面でも、駆け上がらせることができます。
 
 
 
パッティングとほぼ同じ感覚と距離感

ランニングアプローチの理想は、パッティングの感覚で打てばちょうど距離感が合うことです。
それが、だいたい7番アイアンくらいだということなのです。
打ち方の個人差により、8番アイアンの方が合う人、6番アイアンの方が合う人と分かれるでしょう。
 
 
 
 
まとめ
 
球と旗との間にバンカーなどの障害物が無ければ、なるべくランニング(転がし)をすすめています。
トーナメントのようなコースセッティングでは、グリーンエッジまでラフを伸ばすなどして、
逆にランニングが使いにくいセッティングにされてしまっているのです。
だから、サンドウェッジで高くあげたり、ズピンをかけたりしなければ寄せられないのです。
 
 
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vol.60 え、こんなアプローチって、あり? PART1

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100切りを目指すゴルファーの場合、ショットでグリーンオンさせることは、なかなか難しいですね。
ほとんどがアプローチショットでのグリーンオンでしょう。

アプローチショットの大きな役割は、グリーン近くまで運んできた球を、
スムーズにパッティングにバトンタッチすることです。

 

vol.60

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グリーンから30ヤードはあるディボッド跡から

パターは、「15本目のクラブ」として使える!

 

2019926133855.jpg

ディボット跡に球が止まってしまったら、完全なトラブルです! 
普通のアプローチショットでは難しいでしょう。

 

2019926134026.jpg

グリーン周りからのアプローチでは、
即ピッチングウェッジを使いたくなるけど・・・・。

 

201992613424.jpg

こんな最悪のライでは、ピッチングウェッジで
上手く打つことはかなり難しくなります。
自分流スイング作り秘伝の「15本目のクラブ」を使うと、
簡単に脱出できるようになります。

 

えっ! こんなアプローチってあり? PART 1

パターをグリーン上だけでしか使わないのはもったいない!
 

2019926134746.jpg

NG

グリーン上と同じ構え方

 

2019926134948.jpg

OK

芝の抵抗に負けない打ち方の構え方
ポイントは、左足にしっかり体重をかけておくこと。
叩ける”構えになる。

 

2019926134850.jpg

NG

グリーン上と同じ打ち方。
強くインパクトできず、芝の抵抗に負けてしまい、半分も転がらない。

 

 

2019926135036.jpg

OK

パッティングという意識を完全に捨て
バシッ!と音がするイメージで思い切って打つ。

 

2019926135137.jpg

最初は距離感をつかみにくいかもしれませんが、
遊び感覚で、面白がって試していくと、コツがつかめるでしょう。
慣れると、かなり正確な距離感が身に付き、
ピンチを切り抜ける強力な武器になります。

 【ポイント】

左足に体重をかけているので、高い位置から強くヒットできる「パターを使ったショット」になる。

 

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vol.61 え、こんなアプローチって、あり? PART2

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100切りを目指すゴルファーの場合、ショットでグリーンオンさせることは、なかなか難しいですね。
ほとんどがアプローチショットでのグリーンオンでしょう。

アプローチショットの大きな役割は、グリーン近くまで運んできた球を、
スムーズにパッティングにバトンタッチすることです。

 

グリーンオーバーして、左足下がり打ち上げの場合

こんな場面でもパターは使える!
 

2019926162715.jpg

打ち上げの状況では、球を上げたくなって
サンドウェッジを手にしてしまうが・・・。

 

2019926162559.jpg

地形的に、球を上げて止めることは不可能に近い。
サンドウェッジやアプローチウェッジだと
大きくダフるかトップしてしまう。

 

2019926162829.jpg

こんなとき、「15本目のクラブ」を登場させよう。
ハンドファーストに構えること。

2019926162925.jpg

転がすエリアが、深いラフやバンカー越え以外なら、
こんな状況でもパターが使える。

 

2019926163213.jpgさすがに、これではパターは使えない。

こんな状況では、
.まずは、サンドウェッジでほじくり出す
.その後にパターかウェッジ系で寄せる
というように、2回でグリーンオンさせればOKという余裕を持ちたい。

 

2020723153052.jpg

もし、バンカー越えの場面ならば、難易度マックス! 
こんな場合は、サンドウェッジで旗の奥に
10メートルオーバーを狙う割り切りを!

 

※ 赤丸のバンカー越えを想定

 

【ポイント】

このワザは、おぼえておくと、きっと役に立ちます。
何度か練習すれば、距離感もつかめるでしょう。

① ハンドファーストの構え
② 左足極端体重
③ しっかりヒット!

 

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vol.62 え、こんなアプローチって、あり? PART3

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100切りを目指すゴルファーの場合、ショットでグリーンオンさせることは、なかなか難しいですね。
ほとんどがアプローチショットでのグリーンオンでしょう。

アプローチショットの大きな役割は、グリーン近くまで運んできた球を、
スムーズにパッティングにバトンタッチすることです。

 

バンカーの淵に止まった球

~ 目からウロコの必殺技伝授 ~

 

201992617950.jpg

こんな悪条件では、パターだと大きなミスがなく
ピンチをラクラク脱出できる!

 

2019926171047.jpg

左足極端体重で、ハンドファーストに構える。
「出るだけでOK」と考えて、バシッ!とヒットしよう。

 

201992617173.jpg

応用として、5番ウッドも使える。
パッティングと全く同じように構えて打てば、
50ヤードくらいまでは簡単に転がせる。

 

 

【ポイント】

「PDCAサイクル」

ここに紹介した3つの状況は、上級者やプロでも、ほとんどお手上げというライです。
こんな場面では、ウェッジ系クラブでの成功の確率は極端に低くなってしまいます。
パターやウッド類を使うことで、ピンチをチャンスに変えてしまうことができるのです。

想像力を働かせ、何度か実験(練習)をしていけば、あなたもこのワザを身につけられます。
上級者をアッと言わせることができるでしょう。
プライベートのラウンドなどで、ふだんから遊び感覚で試しておきましょう。

いきなりこれらのワザを使っても、距離感やコツなどの”カン”はつかめません。
また、1回や2回くらいの失敗で「できない」「自分には合わない」と決める前に、
「ああ、こうなるのね」と結果を分析し、次の機会に生かしていく
のです。

 

自分流スイング作りでは、カンをみがいていく磨いていくのに「PDCAサイクル」を活用します。

■ 「P」はプランで、「よし、こういう打ち方で、こんな結果になるだろう」

■ 「D」は実行で、「決めたことを、ためらわずにやり切る」、ためらって失敗した結果は、
  次の1打の判断材料にはなり得ないからです。

■ そして「C」のチェックでは、Pのプランのズレをチェックします。

■ 「A」のアクションで、次の1打にCの分析を生かしていく

 

という要領でカンを磨いていきます。全ての技術に適用できる考え方です。

 

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vol.59 アプローチの距離感が合う秘伝の方程式

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アプローチショットを苦手にしている人は多いです。
特に、距離感が合わないとお悩みのゴルファーの声をよく聞きます。

 

202062601538.jpg
 「何となく」や「こんな感じかな」で
打ってしまっていませんか?
手先の感覚で距離感を出しているのでしょうか? 

それとも、振り幅でしょうか?

よく「手で放り投げるようにして距離感をつかめ」と言われていますが、
そんな感覚的なことを言われても・・・。

 

ここでは、グリーン周りからのアプローチの距離感の合わせ方を解説していきます。
ピッチ&ランやチップショットと呼ばれているアプローチの打ち方を前提にしています。

 

寄せたいなら、旗を見るな

では、ゴールである旗を見ないなら、どこを見ると寄せられるのか?
ミスの典型例を挙げて、距離感が合わせられない原因を探っていきましょう。


ミスの典型例

まず、ミスの例を見ていただき「自分はそうなっていないか」を確認してみてください。
修正できたら、次に距離感を合わせる「方程式」を解説していきます。

 

202062601653.jpg

NG

すくい上げてしまう目線
旗ばかり見ていて、これでは無意識に
旗までの距離を飛ばそうとしてしまう
でしょう。
旗まで打ってしまえば、そこから転がるのだから
大オーバーするのは当たり前です。

 

202062601751.jpg

NG

すくい上げる打ち方。
オーバーするから、次からはためらって、
インパクトで緩めてしまうことに。
インパクトを緩めると、ヘッドの挙動がブレて、
ダフることもトップすることもあるでしょう。
だんだん距離感どころか、打ち方まで狂っていきます。

 

2020626101437.jpg

OKの目線

落下地点を見ています。
落下地点まで打つ距離を素振りでイメージすることです。

 

2020626101535.jpg

OKの打ち方

アゴを浮かせず、目線は低く。

まず、打ち方でミスすることは避けましょう。
アプローチショットの打ち方ができていない段階では、
距離感を合わせられることはできません。

 

 

アプローチの距離感を合わせる方程式

いよいよ、距離感を合わせる方法です。
上記のミスの典型例も含め、グリーン周りのアプローチの打ち方の基本ができていることが前提です。
自信の無い方は、以下で復習と確認をしてみてください。

 アプローチショットの基本の確認をしたい方は、⇒ こちら

 

 

3つのキーワード

まず、以下の3点をイメージします。

202062602320.jpg

① 落下地点(目印として白い袋)

② キャリー

③ ラン

特にキャリーとランは、特徴がありますので
以下の解説を参照してください。

 

 

「振り幅」と「打感」の強弱のミックスで

ゴルフ雑誌でよく見かけますが、
「〇〇ヤード飛ばすなら、バックスイングはヒザの高さまで。〇〇ヤードなら腰の高さまで」
と解説してあるようです。

自分流スイング作りでは、インパクトの打感(の強さ)を優先でイメージすることをおススメします。
「20ヤード飛ばすなら、この打感の強さ」「30ヤードならこれくらいの打感」という具合です。

補足として、「振るスピード」もイメージしてみましょう。
速く振れば強くヒットできますし、遅い振りだと弱くヒットされます。当然、打感が変わります。

結果的に、打感のイメージの強弱で、振り幅が変わってくるし、決まってくるのです。

順番的には、

① 狙う距離の打感の強弱をイメージする。
② 振るスピードの変化で打感のイメージも変わる。
③ 結果的に振り幅が決まる。

①~③の総合で、つまり「打感の強弱 + 振り幅」のミックスで距離感を作っていきます。

 

キャリーのスピードと高さ&ランの特徴をイメージ

まず、「キャリー」のイメージです。
アプローチショットの打球のスピードは、思ったより速いものです。
アプローチが苦手な方を見ていると、実際に飛んでいく打球よりも、
ゆっくりなフワッとしたスピードをイメージしている
ようです。

落下地点までは、勢いのある弾道をイメージしましょう。

弾道の「高さ」ですが、おおよその目安を持っておきましょう。
PWでアプローチした場合、「1メートルにつき、約10センチの高さ」になります。
5メートルなら50センチの高さです。
もちろん、おおよその感覚で良いです。

アプローチが苦手な人は、案外低いんだな、と思うことでしょう。

 

次に、「ラン」のイメージです。
着地2バウンド目から勢いが弱まり始めます。ファーストバウンドは、まだ勢いがあります。

サンドウェッジで打たれたランが一番遅く、次いでアプローチウェッジ、
ピッチングウェッジの順に速くなっていきます。

 

【各クラブ別方程式】

① 球から旗までの距離を10とする

② その中間地点を決め、5:5と2分割してみる

 

2020626103945.jpg

■ ピッチングウェッジだと、
  キャリーが5でランが5のイメージ。

■ アプローチウェッジだと、
  キャリーが6でランが4のイメージ。

■ サンドウェッジだと、
  キャリーが8でランが2のイメージ。

 

 

202062603742.jpg

■ 7番~8番アイアンだと、
  キャリーが3でランが7のイメージ。

 

7番~8番アイアンと、ピッチングウェッジ~アプローチウェッジの振り幅の比較
同じ距離を打つのに、ピッチング~アプローチウェッジの振り幅は、

7番~8番アイアンのおよそ倍~3倍の振り幅となります。

打ち方や球の置く位置で、この比率は多少変わってきます。
グリーンの硬さや速さによっても変わってきますので、これから練習を積んで習得していってください。

 

 自分流スイング作りでおススメするアプローチの打ち方は、⇒ こちら

 

 

距離感を養う練習法
基準となるクラブを作ります。PWかAWがおススメです。

実際のアプローチの最小距離は、おおよそ2ヤードくらいと仮定します。
この2ヤードから打ち始め、3ヤード、4、5、6、~10(~15)ヤードと伸ばしていきます。

次に逆から10ヤード、9、8、~2ヤードと落として打っていきます。
前述した、球のスピードや高さも意識しておきましょう。

こうやって、「〇〇ヤード」の打感から出たそれぞれの弾道を目に焼き付けていきます。
実際のアプローチショットで狙う段階で、打つ距離の弾道をイメージすると、
打感や振り幅が自然にイメージできてくるようになります。

 

 「距離感のカンは、PDCAで身につける

 

まとめ

距離感を身につけるには、打ち方の基本ができていることが大前提です。
距離が合わないとき、打ち方のミスなのか、距離感のミスなのかがすぐにわからないと、
ミスの原因がわからずに迷路に入ってしまいます。
少なくとも、打ち方で大きなミスはしないように、アプローチの基本はしっかり習得しておきましょう。

 

202062604154.jpg

ダフッたりトップしたりでは、
距離感を身につけるのは無理。

 

202062604239.jpg

2パット圏内で良し、という気楽さが、
リラックスしてアプローチショットをさせてくれる。

 100切り達成レベルでは、アプローチショットは2パット圏内に寄れば良しとします。
100切り達成スイング上達塾では、2パット圏内を4~5メートルの範囲としています。

欲張らず、確実に2パット圏内に寄せられるようになってくれば、
アプローチ+2パット=3回でのカップイン率が、2,8になり、2,5になるという具合です。
3回に1回は、寄せワンが取れるようになってくると、90切りも射程圏内でしょう。

本サイトで、正しいことを正しく習得していけば、
80台どころか70台が出せるゴルフができるようになることを保証します。

 

vol.59
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このサイトを運営している礎 康之プロフィールと申します。
ゴルフ仲間を ”ギャフン” と言わせたい方、ぜひ、私のレッスンを受けに来てください。

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