2023年3月
vol.48 アドレスで背中はピンと伸ばさないといけないのか?
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vol.48
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「伸ばす」と「反らす」は似て非なるもの
下の右画像が「反った」背すじです。
大半の人が「背すじはピンと伸ばして構える」と思っているのです。
野球の打席での構え、卓球のサーブの姿勢を思い浮かべてみてください。
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
20歳と45歳、さらに60歳の人のそれぞれの背すじの伸び具合の違いは明らかです。
アマチュアゴルファーが「○○選手のように、背すじをピンと伸ばさなければ」と解釈してしまうのは、
憧れもあり、自然な流れでしょう。
アマチュアゴルファーに誤解を与えるようになってしまったのでしょうか?
≪背すじの伸びは個人差が大きい≫
ゴルフのアドレスは、股関節を上手く使うためにお尻を出して構えます。
伸びの度合いは、年齢や背筋の強さにもよるので、個人差が生まれるところでしょう。
今度は逆に、背すじをピンと反ったままスイングをしてみてください。
フォロースル―で身体が伸び上がって、アゴが浮いてしまい、スムーズなターンができません。
自分流スイングへの転換のコツ
アドレスでの背すじの伸び具合という理解が、自分流スイング作り考え方です。
普段の立ち姿でも、背中が曲がり気味の人がいました。
「お尻だけ出して、もっとラクに構えてスイングしてみてください」
普通の立ち姿も背中は曲がり気味です。
正しい理解のポイント
ダウンスイングからインパクトにかけて、スイングしている人の腕とクラブを“消して”みてください。
あらためて見ていただくとわかりますが、
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vol.47 ダウンスイングでタメを作らないと飛ばないのか?
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vol.47
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ダウンスイングからは、
「ギリギリまでタメをほどくな」
という表現を聞いたことがあるでしょう。
グリップが腰の高さ付近まで下りてきても、シャフトは地面に対して
まだ垂直(正面から見て)に近い角度で立ってしなっている瞬間のことです。
まさに、アマチュアゴルファーの憧れの形です。
しかし、この「ギリギリまでタメをほどくな」という表現を真に受けているゴルファーは、
切り返しからタメを、手で意図的に作ろうとしているようです。
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
「タメを作ろうとする」タイプの症状として、決まって右に飛び出して右に曲がる弾道に悩み、
それを警戒して過度のリストターンをしてしまうといった、左右のひどい曲がりに悩んでいます。
そうやって、曲がりが予測不能の我流スイングへと陥ってしまっています。
ゴルフ本などでプロが言う、
「ダウンスイングからギリギリまでタメをほどくな」
とは、”プロの自分自身のイメージ”であり、
「タメをほどいてはいけない」
ということではありません。
いつの間にか、そう伝わってしまったようです。
ほんの15年程前までのクラブは、シャフトが短くヘッドも小さかったので、
このタメのテクニック(シャフトをしならせる)が必要とされていました。
ダウンスイングからタメて下ろさないと、飛距離が出せなかったからです。
作るのではなく、「できる」もの
タメは、手で意図的に作るのではなく、
切り返しでの上半身と下半身のねじれ差ができる一瞬で“できる”もの
です。しかし、このテクニックがなかなか難しい!
「ギリギリまでほどくな」の解釈が一人歩きしてしまい、
身体のターンや、タメをほどく動作のタイミングを見失ってしまうのです。
■ 自分流スイングへの転換のコツ
この戻す、コックをほどく動作がアンコックです。
切り返しで生まれたタメを、
自分流スイング作りでは、スイング軌道は円を目指します。
ヘッドが先行していないNGな形は、クラブヘッドのベクトルが目標方向になっています。
これでは円運動にならず、遠心力も活かせません。
クラブヘッドは、目標側に出していくのではなく、左肩の後ろに放り投げるイメージです。
【まとめ】
最近のクラブは、シャフトも長く性能も良くなり、タメはかえって不要になってきました。
難しいタメのテクニックを、シャフトの長さと性能が代行してくれるのです。
アンコックだけで十分に飛距離を出すことができます。
アンコックは、タメのテクニックよりもずっとやさしく、練習すればマスターできるようになります。
自分流スイングでは、ダウンスイングから積極的にアンコック&リリースしてヘッドを先行させ、
ミスの頻度と度合いの少ないドローボールを目指します。
vol.47
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vol.46 「ダウンスイングはインサイドから」を誤解していないか?
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vol.46
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ダウンスイングは「インサイドから下ろせ」の正しい理解
「インサイド~アウトサイド軌道で振れ」と表現されています。
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
などとも表現されますが、アンコックやボディターンといった
他の必要な動作と組み合わせないと、
結果的にタメをほどかなかったことと同じことになり、
右に飛び出して右に曲がる、OB続出の
最悪のプッシュスライスの原因になっています。
クラブフェースが開いて下りてきて、大きく右に飛んでいくことになる、
我流スイングへと陥ってしまったのです。
さらにインサイドから下ろせば、これはかなり右方向に打ち出してしまうことになります。
自分流スイングへの転換のコツ
視覚化するためにターゲットラインを引いてみます。
ダウンスイング8時の位置でも、クラブヘッドとシャフトが
バックスイングとほぼ同じになれば、ナイスショットは約束されます。
これが、インサイドからダウンスイングすることです。
下ろしているゴルファーは、
インパクト直前のヘッドの位置と
シャフトの角度を画像のように
イメージしています。
これでは、スクエアなインパクトに間に合いません。
間に合わせようとしますが、
合わせるのが困難で、
なかなか安定したショットは打てないでしょう。
ほぼ真上を向いているのが適正です。
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vol.45 フォロースルーは大きくて速いほど飛ばせるのか?
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フォロースルーは腕で大きくするな
ヘッドスピードの方が速かったということでしょうか。
結果的に(意図は込めずに)「そうなる、なっている」の違いを見ていきましょう。
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
遠心力を考慮しなければ、円と直線がケンカしてしまう
※ 「遠心力について」は ⇒ こちら
ヘッド軌道は遠心力で膨らんでいきます。
我流スイングへの落とし穴があったのです。
自分流スイングへの転換のコツ
実際の形としては左右対称ではないという理解が必要です。
「イメージ」と「実際」が違うということの理解が必要です。
※ 参考ページ「失敗しないスイング作りの5か条」
クラブを反対に持って振ってみてください。
腕はコンパクトにたたんでいくはずです。
ビュンと音は鳴らないでしょう。
≪正しい解釈へのポイント≫
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vol.44 スイング中のベタ足は、安定感につながるのか?
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vol.44
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下半身の安定はベタ足との関連
「スイングを安定させるには、下半身の動きを抑えることだ」
「安定したショットをするには、べた足にしろ」
と、よく耳にしませんか?
「バックスイングの左足かかとヒールアップは、軸がブレる」
などと言われています。
一方、インパクトからフォロースル―にかけても、
右足はべた足が良いと言われることもあり、
これも解釈が難しそうです。
今回は、
1. バッスイング、フォロースル―の「ヒールアップ」と「べた足」の違い
2. そのメリットとデメリット
という視点で展開していきます。
NGスイングへの落とし穴
ゴルファーは、「スイングが安定する」や「軸がブレない」という言葉に弱いようです。
べた足(左かかと)でバックスイングをするためには、
股関節の可動域の充分な広さが必要です。
しかし、アマチュアゴルファーで
必要な可動域を備えている人は大変少ないです。
一方、フォロースル―でのべた足(右足の)を正しく理解するには、
「べた足の状態」や「べた足の期間」という目安が必要です。
アプローチショットは別ですが、
フォロースル―からフィニッシュにかけて、
べた足のままのプロは皆無です。
ということは、いつか右足の
かかとは上げていかなければなりません。
「いつまで(期間)べた足のままでいいのか」
がわからないから、「べた足」という一点に意識が
ロックされてしまい、そのまま手だけでフィニッシュまで
振ってしまうのです。
これでは、身体の回転や腕の動きがじゃまされ、ヘッドスピードが出せません。
「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」
ようなもので、NGスイングへと陥ってしまうはずです。
自分流スイングへの転換のコツ
ゴルフでは、完全ベタ足でいいのは、パターだけです。
フォロースルーで右足のかかとは、明らかに浮かないまでも
浮こうとしているのが正しい理解です。
フォロースルーで右かかとが浮いていかないと、
スムーズな身体の回転ができません。
スイングでスムーズな回転をするには、
上半身ではなくフットワークで回転していくのが
良いスイングであり、
正しくフットワークを使って軸回転をすれば、
安定したインパクトが実現できます。
スエ―してしまうかも?
左かかとを、ヒールダウンさせると同時にダウンスイングを開始すれば、
下半身から順番に動かせて、スイングのリズムもタイミングも良くなってきます。
よって、自分流スイング作りでは、
「バックスイングで左足かかとをべた足にするメリットはない」
と考え、ヒールアップを推奨します。
極端にヒールアップするのではなく、球1個分程度で十分です。
左ヒザは前方に突き出さず、内股に使っていきます。
【正しいダウンスイングの実感】
ヒールアップしたトップの位置で3秒程静止してみてください。
腕でクラブを引っ張りあげず、上半身や腕をリラックスさせることも忘れないようにしましょう。
この状態から、左足かかとをドンと踏み込めば、必ず腕が勝手に下りてきます。
結果的に、ダウンスイングは適度なインサイドから下りてきて身体のターンもスムーズになります。
正しい解釈へのポイント
特にフォロースル―においてのベタ足とは、ほんの一瞬であり、
ずっとキープすることではありません。
高速度カメラで撮られた連続写真の、その一瞬だけを見ていたら、理解を誤ります。
べた足タイプのスイングとは、
「ベタ足の状態や期間が長いタイプか短いタイプか」
に分かれるだけです。特に飛ばし屋タイプでは、
インパクトゾーンで右足をベタ足にしていることは、ほぼありません。
スイング中のエックス脚をキープして、一気に右足をターンして飛ばしていきましょう!
もちろん、べた足で上手く打てている人は、そのままでOKです。
柔軟性に富んでいるか、腕の使い方が上手なゴルファーなのでしょう。
ここでの解釈で大事なのは、
「べた足でなければならない」や「ヒールアップしてはならない」
といった“限定”はよくないということです。
自分の特徴や身体能力を見きわめ、適している方法を採用することが
自分流スイング作りなのです。
《 べた足のメリット 》
最後に、べた足が特に必要な場面をお教えしましょう。
傾斜地からのショットやバンカーショットです。
これらの場面では、スイング中終始ベタ足状態が必要です。
傾斜地やバンカーショットでのべた足スイングの腕の使い方は、
ヒジをコンパクトにたたみ、手首を柔らかく使うことです。
通常のアドレスよりもヒザを低く落として連続素振りをしてみてください。
傾斜地やバンカーからの腕の使い方が上手になります。
また、スイング軸が安定し、バランス力がアップする一石二鳥の練習法です。
傾斜地ショットの直前に実践すれば、ナイスショットの確率が上がるはずです。
【まとめ】
■ ベタ足の意味を正しく理解していないと、腕の動きが悪くなり、ミスショットになりやすい。
■ ベタ足スイングは、股関節の可動域の充分な広さが必要だ。
■ 自分流スイング作りでは、逆にヒールアップをお勧めする。
■ 左ヒールアップは、バックスイングでしっかりねじれて肩が入り、良いトップが作れるし、
ダウンスイングからは、自然に下半身から始められ、スイングのリズムやタイミングが良くなる。
■ スイング中、やや内股感覚を維持していれば、軸ブレやスエーは充分防げ、
ヒールアップのデメリットは気にしなくても良い。
■ ベタ足が必要な状況は、傾斜地やバンカーショットである。
バランスが保ちにくいし、平地や芝の上からの通常のショットよりも、
少ないフットワークで済むからだ。
■ 考え方として大事なのは、
「ベタ足にしなければならない」「ヒールアップしてはならない」
といった「限定」は良くない。
■ 自分の身体的特長や能力を見きわめ、
ベタ足かヒールアップの適している方を選ぶのが賢明である。
vol.44
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vol.43 広いスタンス幅は、下半身の動きを安定させるのか?
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vol.43
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広い、大きい = 飛距離アップ?
「広い」「大きい」という言葉からは、
大きな飛距離につながりそうな印象を抱いてしまいそうです。
です。
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
大きなフォームでビッグドライブが打てることでしょう。
バックスイングとフォロースル―でスイングの軸が2つ必要になり、
≪広いスタンス幅の理解≫
自分流スイングへの転換のコツ
スタンス幅は、柔軟性やスイング技術により、適正な広さには個人差があります。
アベレージ&アマチュアゴルファーには、むしろ狭めのスタンス幅が効果的です。
「狭い」と感じてしまいますが、きっと慣れます。
正しい理解のポイント
それ以下にした人はいないくらいです。
逆に飛ばなくなってしまいます。一般的に言われる「ミート率が下がる」のです。
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vol.42 体のねじれ差を作り大きなトップでないと飛ばせないのか?
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ねじれ差 = 飛ばしの元?
バックスイングで上半身とのねじれ差を作り、
大きなトップ・オブ・スイングで飛ばそう!」
ゴルフ雑誌で、有名プロのスイング解説記事などでよく見かける表現ですね。
曲がらずに飛びそうな感じが伝わってきそうです。
アマチュアゴルファーも真似てみよう」
も、レッスン記事をよく見かけるものです。
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「下半身をどっしりと」「上半身と下半身のねじれ差をできるだけ作れ」
スイング中、下半身はしっかり動かすべきです。ただ、「正しい動かし方」があります。
まるで、ブレーキをかけながらアクセルを踏み込むようなもので、相当身体が苦しいはずです。
自分流スイングへの転換のコツ
≪自分の適正なトップの位置を知ることから≫
この形だと3秒程度で、だんだん腕が下がってきていませんか?
えっ?こんな低くて小さいの!と思うかもしれません。
力みなどで、イメージしている大きさより、大きくなってしまうものです。
と感じるくらいがちょうど良く、スイングも安定すると考えていきます。
ねじれ差で作るバックスイングは苦しいものです。
トレーニングを積んでいるプロのフォームです。
自分流スイング作りの練習ドリルとして考案した「内股ターン」がおすすめです。
そのままバックスイングすると、正しいフットワークになります。
右ひざが流れなければ、左かかとが少し浮くのは問題ありません。
むしろダウンスイングは、左ひざからしっかり踏み込めるので、
動作のタイミングが取りやすくなります。
中心に感覚が絞り込まれる感じがしませんか?
関節の可動範囲がかなり狭くなってしまいます。
これは、垂れ流していたパワーを両ヒザの間に閉じ込めたからです。
両ひざにはさんでスイング中落とさないように動ければ、
「しっかり下半身を使いつつブレない」フットワークが身に付きます。
これは、垂れ流していたパワーを両ヒザの間に閉じ込めたからです
どうしても下半身がキツかったら、スタンス幅を狭くしましょう。
フィニッシュでは、右ひざが、左ひざの裏側に
入り込むくらい内股になるような動きができれば最高です。
正しい理解のポイント
ゴムと同様に、筋肉は、ダウンスイングでは反対に縮んでしまうのです。
“早くキツさから逃れたい”のではないでしょうか。
キツさから逃れる本能のほうが優先されるようです。
バックスイングの大きさは、個人差です。
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vol.41 ドライバーはアッパー軌道で振るのか?
100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
ドライバーは、"アッパー軌道"で振るの?
この項目は、ドライバーの飛距離アップレッスンでは、定番中の定番です。
ゴルフ本でよく目にするのは「球の位置は左足かかと延長線上に置け」とありますが、
一般のゴルフ本や本項目と、当サイトが提唱するスタンダードスイング理論とを、
比較しながら見ていきましょう。
※ 「自分流スイングと「我流スイング」の違いが説明してありますので、ご覧ください。
ここが我流スイングへの落とし穴だった!
「アッパー軌道でインパクト」とセットになるのが、
高いティアップで、左足寄り(過ぎに)に置いていることです。
飛ばし屋の最高峰と言えるドラコン選手が
ものすごく高いティアップをしているので、
真似をするゴルファーが多いようです。
ティアップが高いと、
「飛ばしてやる~!」という気持ちが高まってきます。
ドラコン選手で特徴的なのは、広いスタンス幅と、
強いフックグリップでかなりのアッパー軌道で高く打ち出して飛ばすという打ち方です。
ドラコン競技の形式はご存じでしょうか?
6回打って、フェアウェイに飛んだ1番飛んだ球が採用されます。
これは、私たちスコアを求めるゴルファーが目指すスイングとは明らかに違います。
たとえミスショットだろうと、打ってしまったら、
1打として数えなければならないのがゴルフプレーです。
スコアメイクを基準に置いた「ゴルフプレー」用のスイング作りと、
6分の1発狙いの「ドラコン競技」用のギャンブル的スイングの違いと言えます。
ドラコン選手は、飛ばすためにあらゆるミスを想定して練習しているはずですが、
アマチュアゴルファーが安易に真似をするには危険過ぎます。
過度のアッパーに振りぬこうとすると、
結果的に右肩が大きく下がってしまい、身体の回転ができず、
インパクトの前に地面を叩きやすくなったり、
カチ上げるようなフォロースル―になってしまうでしょう。
こんなことを繰り返していては、
我流スイングを固めてしまうことになります。
← こんなフォロースル―の形はNGです。
自分流スイングへの転換のキモ
「アッパー軌道で振る」と「アッパー軌道になる」の解釈で、スイング動作が変わってきます。
スタンダードスイング理論では、スタンスの中央で
スイング軌道のほぼ最下点になるわけですから、
左足かかと内側付近にあるボールをとらえるときに、
“結果的に”アッパー軌道でとらえる “ことになります。
← 手元と身体から離れ過ぎるのはNGフォロースル―
過度のアッパー軌道で、下からカチあげるように
ボールをとらえる動きは、高い柔軟性と筋肉隆々の
身体能力がなければ、方向性を損ない、
パワーの伝導率も高くはありません。
自分流スイングでは、一発狙いのスイングは求めませんから、ティーアップはやや低めにします。
スイング軌道の最下点を意識しながらスイングするようになるので、
ダフりやテンプラが減りミート率が高まります。
自分流スイング作りでは、ドライバーの最高飛距離よりも平均飛距離がアップすることを目指します。
あくまで、スコアメイクを優先するからです。
※ 「自分流スイング」「我流スイング」の定義は、こちらでご確認ください。 ⇒ こちら
《正しい解釈のポイント》
ドライバーは、14本の中では一番シャフトが長く、ロフト角度も小さいので、
ナイススイングをすれば、一番「飛んでいく」クラブです。
もちろん、自分のヘッドスピードやミート率に合ったクラブでなければなりません。
ヘッドスピードが40以内のゴルファーなら、ロフト角は10~12度がおすすめです。
ティを低めにして、過度のアッパー軌道にならないようにスイングすれば、
「フェアウェイウッドの1番」
になり、打ちやすさが倍増します。
実際の弾道より低く飛んでいくイメージを持てば、不必要なアッパー軌道を防止し、
安定したドライバーショットが打てるようになります。
「ドライバーの球の位置は左かかと延長線上でないとダメなのか?」
と、セットで学習していただくと、理解も深まるでしょう。
≪まとめ≫
■ ドライバーは、アッパー軌道で打てば、打ち出し角度も高くなり
キャリーが稼げて飛距離アップが望める。
■ アッパー軌道でのインパクトは、球の位置やスタンス幅、ティの高さなどを考えること。
■ 「アッパー軌道で振る」となると、過度にアッパーにしようとしてしまいがちだ。
「”結果的に”アッパー軌道になる」のが、ドライバーショットの良いスイングとなる。
■ 100切りを目指すスイング作りでは、「一発の飛び」は目指さない。
むしろ、ミスの少ない安定的な1打がほしい。そのために、ティアップは、やや低めがおススメだ。
そのほうが、過度のアッパースイングを防げ、アイアンやフェアウェイウッドと同じ軌道で打てるからだ。
つまり、「フェアウェイウッドの1番」になるからだ。ロフト角も、10度以上はほしい。
vol.41
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vol.40 1Wの球の位置は左足かかと延長線上でないとダメなのか?
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「限定」と「基準」と「推奨」
ゴルフレッスン用語の表現では、
「限定」で好結果が出るかどうか、という視点でこの定説の説明に入りましょう。
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
”どの本でも”となると、「そうでなければならない」と解釈したくなってしまわないでしょうか?
我流スイングへと陥ってしまうでしょう。
適正なアッパー軌道で打てれば、最大飛距離を稼げる。
でも、ゴルファー各自の適正な球の位置は変わってくるのです。
自分流スイングへの転換のコツ
■ もしドライバーが上手く打てなければ、「左足かかと延長線上」を基準に、
左右に動かして、一番とらえやすい球の位置を決める。
■ スタンス幅が、どうしても広くなり過ぎる傾向が高いので、
自分の柔軟性に応じたスタンス幅になるように調整する。
まず、ご自分のスイングタイプをチェックしてみましょう。
ドライバーショットの構えでは、「左足かかと延長線上」に球を置いている方が多いと思いますが、
まずは球の位置は左かかと延長線上にセットして打ってみましょう。
弾道のゆくえはまだ気にせず、10時~2時のフォームでドライバーを打ってみてください。
逆に、左に曲がっていた球筋が右に曲がりすぎるようになったという場合もあるでしょうから、
フェースローテーションを探っていきましょう。
その結果左足かかと延長線上の位置なら良いでしょう。
アベレージゴルファーの多くは、スイングに偏りやクセもあるのがふつうです。
腕の振りにつられて下半身は動かされ、スムースな身体の回転が得られます。
美しいスイング、きれいな弾道を追い求めるよりもよりも、
大きなミスが減り、自信を持って目標を狙えることを目指します。
どうしてもスイングが変わってしまう・・・。
自分流スイング作りでは、フェアウェイウッドだと当たるのですから、
■ スタンス幅は、ふだんのドライバーの構えより少し狭く。
少し練習すれば、すぐ慣れるでしょう。
最大飛距離はやや落ちるかもしれませんが、
ミート率が上がりミスが減るので、平均飛距離が上がります。
正しい理解のポイント
フェースターンとの兼ね合いによって、
球の位置が更に左寄りの方がよかったり、逆にスタンス中央に近づけることもありえます。
そんな場合は、ロフト角の多いドライバーを使えばいいでしょう。
球を左足寄りに置き過ぎると、自然と上げたくなるイメージになるものです。
我流スイングの一種になってしまいます。
フェースが左向きに近い状態でとらえやすいので、右には飛びにくくなるでしょう。
自分流スイング作りでは、これを目指します。
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vol.39 アイアンは、"上から" 打ち込まないとダメなのか?
100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン
vol.39
■ 記事一覧(~vol.89まで)はこちら
憧れのダウンブロー?
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
≪「上から」とは、どのくらいの角度?≫
≪”文字通り”の表現の正しい理解を≫
「真上から」のような角度で打ちこむのは無理ですが、
ダウンブローの詳細と効果
「下半身リードのハンドファーストインパクト」になります。
※ 各画像自体をクリックしていただくと、拡大されて見やすくなります。
頭の位置は、球の位置よりも後ろに残っています。
赤い線が球があった位置です。
レッスン用語では、
「Head is behind the ball」と言われ、
一般的には「ビハインド・ザ・ボール」で通っています。
■ 球にバックスピンがかかり、揚力が発生して高く上がり、落下したらすぐに止まる。
■ パワーが確実に伝わり、強い弾道になる。
自分流スイングへの転換のコツ
ダウンブローで打たなくても、球はラクに上がるように作られています。
身につけなくても打てるアイアンの目安は、
遅ければ、弾道は低くなります。
ダウンブローで打てたとしても、逆に弾道の高さが出せません。
【主要クラブの各飛距離の目安】
■ ピッチングウェッジ 90~100ヤード
■ 7番アイアン 130~140ヤード
■ ユーティリティ 150ヤードくらい
■ 5番ウッド 160~170ヤード
■ ドライバー 180~200ヤード
両者の中間の打ち方が理想的です。
下からすくい上げないように、そして上から叩きつけないようにスイングしましょう。
下からすくい上げるタイプは、逆に上から叩くイメージを入れてみると、ちょうど良い動きになるでしょう。
ダウンブローの打ち方のマスターを目指すといいでしょう。
相当な練習と正しいスイングメカニズムの理解がないと難しいです。
しかし、極論すれば、ダウンブローでなくても、
昨今のアイアンでなら十分に飛ばせるし、スコアメイクもできます。
ボールの両端に、ボールと同じくらいの大きさのガムテープを軽く貼り付けます。
②は、ダウンブローで打てた結果ですが、適正な入射角かどうかまでの判断はできません。
③は、手前のテープだけ取れていますが、許容範囲を超えたダフリです。
④が、自分流スイング作りで目指すインパクトゾーンです。
④の打ち方は、球の手前にクラブヘッドが着地していますが、
きわめて緩やかな下降角度で球にヒットしているので、
クラブヘッドはラクラク地面を滑り抜けてくれます。
③の、下からすくい上げるような、ダフった球のとらえ方にならないように、常に意識しておきましょう。
インパクトでボールの両端のガムテープごと削り取るようなイメージで打ってみてください。
別のイメージもご紹介しましょう。
クラブヘッドが、右ひざの高さくらいから
球へと下降していく角度のことを、
レッスン用語で入射角(アタックアングル)と言います。
ダウンブローの入射角は、クラブヘッドが
球の赤道付近にコンタクトし、
球の先(自分から見て左側)に着地します。
上のテープがはがれる説明の②でした。
芝の上でなら、芝が削れて飛んでいきます。
ダウンブローとダフりの差は、
わずか2~3センチ程度しかありません。
「入射角」「最下点」についての詳細は、
こちらを参照してください。 ⇒ クリック
このインパクトだと、スイング軌道の最下点が、点からゾーンになり、ミスの許容範囲が広くなります。
ヘッドスピードが速くなくても、打ち出しの高さも得られます。
正しい理解のポイント
先述しましたが、スイング軌道の「入射角」と「最下点」の理解が必要です。
ここが理解できていないと、「にせダウンブロー」や「すくい上げ打ち」の我流スイングに一直線です。
本当にきれいなダウンブローで打たれた弾道は、ボールの打ち出しは低く、
100切り達成を目指す自分流スイング作りでは、
弾道やフォームの美しさはひとまず置いておき、
つまりダウンブローで打たないと、うまく飛ばせなかったのです。
なかなかダウンブローでインパクトできず、球も浮いていかずに苦労していました。
キャビティと呼ばれる低重心のソール幅が広いアイアンが作られるようになってきたのです。
うまく飛ばせるように作られています。
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